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タイビエンナーレ訪問記(3)

前回のノートで、タイビエンナーレのクラビタウンエリアの北部・南部地区を紹介しましたが、今回は残りのカオカナップナーム(Khao Khanab Nam)とコクラン(Koh Klang)の紹介です。クラビタウンと川を挟んだ対岸にあるカオカナップナームやコクランに行くには、ボートに乗って行きます。

クラビ川沿いの作品を観ている際にも頻繁にボート乗らへん?という声を何度も掛けられるんですが、カオカナップナームとコクランの2箇所に行くには1時間では無理とのことなので、2時間で1000バーツで行く事になりました。(後で他の業者からいくらした?と聞かれ、2時間で1000バーツといったら、そうか、高くないなと言ってたので、ボラれたわけではなさそうです。が、何事もその場の交渉なので、その時の判断を信じるしかないのですが。)

ボートに乗って、まずカオカナップナームへ。ここの展示では、まず着いてすぐにあるZhang PeiliのA Great,Correct,Spotless and Tailored Refurbishmentという作品です。

外から見ると貧しい家という感じですが、中を覗くとこんな感じになっていてそのギャップが面白いです。作者によると日常生活で感じるいくつもの矛盾を想起させる作品とのことです。尚、この辺は猿が沢山いて、中をゆっくり覗いていたら、背中のリュックを開けて中のものを取られそうになりました。要注意です!

カオカナップナームは、洞窟(Cave)で有名らしく、その中にあるのがTu Wei-chengのGiant Ruinsという作品です。巨大な人骨がいかにも発掘されたかのように展示されています。

洞窟自体も興味深く、楽しめる場所でした。

カオカナップナームからコクランへは、ボートに乗って村に移動した後、バイクの後ろに乗せてもらってさらに移動します。ここの村では、ニワトリが飼育されています。またバイクで移動している時には、ヤギが道をウロウロしていたりのどかな感じです。ちなみにここでバイクはほとんどみんなノーヘルメットでした。まあ30kmくらいしか出していないので、落ちても大怪我はしないような気もしますが、ちょっとスリルはあります。

コクランに着いて、バイクでしばらく走った後、見えるのが冒頭で紹介した日本人のTakafumi FukasawaのFootball Field for Buffaloです。ここで沢山のバッファローがサッカーをしてるのを観たら面白いと思うのですが、行った時には繋がれたバッファローが2頭いるだけで、頭の中でその光景を想像するだけでした。

それから少し移動して、海辺に面したところにあるのが、Valentina KargaのComing Communityという作品です。これは地域の職人と子供達の協働作品だそうです。

そこから少し歩いたところにあるのが、Wang WeiのElevated Sea Levelという作品です。残念な事に砂を被っていて、さらにその上でロシア人がテントを張っているという状況でした。この作品が一番残念でした。

ちょっと残念な作品もありましたが、クラビのビーチ、街、村の様子を垣間見ながら、アート作品を楽しめるのはビエンナーレならではの楽しみでもあります。最後にタイは食事も美味しかったのが、ビエンナーレの楽しみを増やしてくれました。


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