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高市早苗さんの総裁選出馬会見を見て

リアルタイムではなく、YouTubeで彼女の自民党総裁選出馬会見を見た。

正直、これほどの多岐にわたる政策を準備しているとは想像していなかった。彼女の政策に全面的に賛成するわけではないが、今回の出馬を表明している方、また予定している方の中でも圧倒的に確固とした国家感と政策を持っている方だなと感心した。

私も退職時期が数年後に迫っているので、今の自民党の『年寄りにやさしい』政策はありがたいとは思う。が、このままでは、今の若い人がこれからも日本の国で幸せな生活を送っていくのはかなり難しいと感じている。そのためには、格差の拡大をできるだけ抑えるような、立憲民主党の小川淳也さんが提唱するような政策もある程度、必要になってくるのではないかと思う。

今の自民党の政策は将来を見据えた持続的な社会を作っていく上で、単に課題を先送りする無責任な政策だと思うし、野党が消費税減税を叫ぶのも無責任だと思う。自民党も野党も目先の票のことしか、語らないし、結局、先の世代のことを考えない有権者に問題があるのだろう。

話が飛んだか、高市さんに関しては、今回、『消費税は下げない』、『金融所得課税は30%に』と発言しただけでも評価したい。おそらく、この発言で彼女を支持しないという人が一定数出るだろうし、できればこの発言は無い方が彼女にとっては得なのでは。この点、他の候補より、日和見度合いも少ないところも好感が持てる。

ところで、彼女の名前を初めて目にしたのは、私が大学を卒業して、数年経った頃。すでに出身地の大阪を離れ、就職で関東に住んでいたが、実家に帰省の際に一通の葉書を目にした。それは、彼女が国会議員に立候補するにあたり、同じ学校の卒業生に向けて、奈良の選挙区に知り合いがいたら、ぜひ支援をお願いして欲しいという文面でだった。特にその頃、政治に興味もなかったので、特別な関心も示さなかったが、同じ学校の卒業生にまで、葉書を送るバイタリティに感心した。(当時どのようにして、私の名前と住所を把握したのかわからんが、今の時代だとこれは無理な話だろう)

その後、彼女が国会議員になったことを知り、学校の先輩でもあるので、嬉しく思うとともに、彼女の歩みについては気にはなっていた。私自身、政治のことはあまり詳しくはわかってないと思うが、彼女は仕事はきちんとされてる方なんだろうなという印象は持っていた。ただ、彼女の表明してることの中で、どうしても一点理解できないこともあった。それは、選択的夫婦別姓の件。

私は選択的夫婦別姓に賛成の立場であるが、彼女がというより、これに反対する人の気持ちがどうにもわからない。自分たち夫婦がどの姓を名乗るかについては、それぞれ自由だと思うし、女性が夫の姓を選ぼうが自分の旧姓を名乗ろうが人それぞれの選択があっていいと思う。それゆえの『選択的』であると思う。

これに反対する立場の人は、自分たち夫婦以外の自分達とは異なる選択をも許さないという立場はどうにも私には理解できない。私も面倒なので、選択的夫婦別姓問題に反対する立場の人たちの詳細な主張を確認もしてないので、勉強不足なのかもしれないが、初の女性総理候補と言われている彼女にはその点については、なぜと思ってしまう。

なんか脈絡のない話になってしまった。いろいろと彼女を全面的に応援できない点もあるけど(安倍さん、麻生さんの支配が続きそうな懸念、ネオナチとの交流)、今回、彼女が若い頃から政治に対する情熱を失わず、おそらくずっと精進してきたことがとても実感できた出馬表明であったことは、素直に嬉しかったし、今後もフォローしていきたいなと感じた次第。


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