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クソ喰らえ!幸あれ! #呑みながら書きました

急に話し始めて悪い。
今年の頭に5年間勤めた職場を退職して、1ヶ月間ぼんやりと過ごしたのち、3月頭から転職活動を始めた。
前の職場は本当に素敵な人たちばっかりで、お仕事自体も一生続けようと思えるぐらい好きやったけど、一生懸命働き過ぎて続け様に身体を壊したので辞めた。みんな大好き、両指でハートマークを作っている。

大学以来の就職活動、久しぶりに人から選ばれるという作業をした。きっしょくわるい。
YouTubeで面接のエキスパートみたいな人(お前は誰やねん、もうイライラしてきた)の動画を観ながら面接の練習をして、インターネットで「勝率100%!」とかいう職務経歴書の書き方を真似て資料を揃えた。とりあえずなんぼあってもええので履歴書は山盛り書いておいた。
正直そんなんを真似して「ショートコント 面接」といった演技をするのは簡単で、相手が求めていることを提示するのは単純で滑稽やと心の中では思いながら、そんな簡単なことならやってから文句は言おうと準備はきちんとした。
前職ではスーツやらジャケットを着て仕事をすることはほとんどなかったから、何着かフォーマルな装いも買い揃えた。
これからお金を稼ごうというのにお金がえらいかかって、なるほどなと思った。
でも文句を言って良いのは、きちんとその輪の中に属してからやという自分の中のマナーは取り揃えている。

結果として、何社か受けた中から、入室するなり「今日はわざわざ来てくれて、うちを選んでくれてありがとう」と言ってくれはった所で、4月から働くこととなった。本当にありがたい。

でも正直、こんな短期間の就職活動の中でも、嫌な人たちは沢山いた。
横柄な態度でキッショいことを言ってくる相手には、面接のエキスパートの男が言っていたNG項目を全部網羅して、去年とんでもない血尿が出た話をして帰って来てやった。そこだけ落ちた。

社会人になってから、これまで自分はほんまに人に恵まれていたんやと再確認すると同時に、やっぱり自分にも嫌いな人種というのは明確にいるんやと気付けた。
それでも、採用してくれた会社の人たちをはじめ、ハローワークで「なんでもできるよ!大丈夫!」と言ってくれたおばちゃん職員や、説明会で「お互い頑張りましょう」と話してくれた主婦、そういう素敵な人たちとも出会えた。
その人らの名前も知らんというのが、ここにきてとんでもなく切なくなる。

昔ニュースで、就活を苦に、ワンルームの壁に養生テープで「ごめん」と記して自しした学生の話を聞いた。
養生テープで貼っているあたり、その後のことも想像できる優しい子なんやなと思った。
私は今回の就活の間、ことあるごとに会ったこともないその子のことを思い出して、きっしょい奴らには心の中で中指を立てとった。
何の筋合いもないのに、たまに胸がぎゅうっとなって仕方ない。
誰からも選ばれんというのは辛いよな。
ほんまに。
分かってもらえん気持ちかもしれんけど、就職先が決まった時、なんか裏切ってしまったような何とも言えん気持ちになって、ピザをとってひとりで食べた。
それでも私にできることは、4月からまた頑張ることだけ、ただそれだけやと分かっている。

今回も素敵なお祭りをありがとうございます。

#呑みながら書きました

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