詩 / 静観

前衛芸術で立ち止まる
線や色 絵の具の凹凸

想起される物語は
わたしが勝手につけた

悲恋 人生の絶望
主の生誕 復活
社会 戦争
死と生
慈愛

描いた人が何を考えていたのか
ほんとはわからない

ものがたりを横に置いて
色と形を辿る

それはそれで
脳が色々反応す

筋書きがなくても 感動できたりする

見方 考え方
思考フィルター
順序と時代

仲間 師 流行 評価
彼を取り巻いたもの

見る機会 機械的に 奇怪に
削いでみたり
足してみたり

解くでなく
読むでなく
感じる時間

それはそれで
なんかぴりっときて
好き

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