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#031 この先、絶対に市民農園ブームが来ると思う10個の理由 第2話:テーマが一番大事?!


皆さん、こんにちは。
いつもブログを見て下さり本当にありがとうございます。

前回、「この先、絶対に市民農園ブームが来ると思う10個の理由」を述べるとともに、そもそも、私は以前から市民農園の開設に向けて理想的な場所を探していた、とお話しました。

今回は、「この先、絶対に市民農園ブームが来ると思う10個の理由」について説明する前に、まずはその背景として開設場所を模索していた時のお話をさせていただきたいと思います。

今回もまずは結論からですが、開設場所を検討するに当たって、次の条件に合致する場所、農地を探していました。

条件は、以下の通りです。

①場所:
地域のニーズをキャッチしやすいように、場所は居住する市内、または隣接する市町村であること

②面積:
利用者に対して割り振る区画の数と貸出料金(=収益性)から、面積は最低でも2,000m2以上あること

③発展性:
将来的な拡大も期待できるように隣接する空き地がたくさんあること

④将来性:
市町村レベルのエリア全体に将来性、魅力があること

⑤インフラ:
利用者の利便性、衛生意識から、上下水道、電気等のインフラが整備済みまたは整備が比較的容易であること

⑥テーマ性:
そして最も重要視していた点は、「開設するに足るテーマ性」があること

これらすべての条件に見合う場所を探していたある日、とうとう見つけてしまいました。

①場所:地域のニーズをキャッチしやすいように、場所は居住する市内、または隣接する市町村であること
 場所は山梨県南アルプス市上宮地地区。私は同市に在住なので①の条件はクリア。しかも自宅から車で数分の好立地。高台に位置して景観もバツグン!

②面積:利用者に対して割り振る区画の数と貸出料金(=収益性)から、面積は最低でも2000m2以上あること
 現在は耕作放棄地で荒れ放題ですが、元々は農地で一筆の総面積が約2400m2なので②の条件もクリアです。

③発展性:将来的な拡大も期待できるように隣接する空き地がたくさんあること
 周辺も農地が多く、調べてみるとなんとほとんどの農地が同一の所有者であることが判明。エリア拡充の際も同一者であれば権利交渉が容易となるため、まさに理想的な物件。したがって③も文句なしのクリアです。

④将来性:市町村レベルのエリア全体に将来性、魅力があること
同市はこのブログで過去に紹介した通り、2025年に県内初出店であるメガスーパー、コストコがオープン予定です。その他、様々な企業誘致を積極的に推進しており、近年様々な施設が産声を上げつつあります。

私は正直言ってコストコの誘致自体は批判的な立場ですが、まぁしかし、これをきっかけに市や県が活性化してくれたら結果的には良いと思うので、悔しいですが条件④もクリアです(笑)


⑤インフラ:利用者の利便性、衛生意識から、上下水道、電気等のインフラが整備済みまたは比較的整備が容易であること

 当該の農地はいわゆる青地ですが比較的県道に近いこともあり、各種インフラも問題なさそう。最大の懸案だった上水道が心配でしたが、なんと畑手前まで来ているどころか、既に敷地内に引き込まれていると言うびっくりする程の奇跡的な好物件!

一方の下水道ですが、残念ながら、山間部の青地であるこの区域まで下水道の整備はされておらず、今後も整備する予定はないとのこと。ですので、本格的な排水処理を行う場合は浄化槽を埋設する必要がありますので、残念ながら現時点ではこの条件についてはクリアならずです。

⑥テーマ性:そして最も重要視していた点は、「開設するに足るテーマ性」があること

これについては、少し詳しく説明します。

皆さん、お住まいの近くに市民農園はありますか?一番近場を思い浮かべてみてください。

多分、パッと思い浮かばなかったではないでしょうか?

それだけ今現在、市民農園というのはマイナーな施設だと思います。そんな中、我々のような知名度の無い団体が、いざ、市民農園をオープンします、皆さん市民農園で一緒に農業をしましょう!といったところで、「市民農園?」「???」「というか誰?」となることは明らかです・・・

だからこそ、わざわざ市民農園を開設するに足るテーマ性が何よりも大事だと考えました。

下世話な表現ですが、一言でいうと話題作りです。

例えば、「古民家をリノベした〇〇」とか、「元〇〇の異色の経歴を持つ農家」とか、「SDGsに貢献!廃材を活用した〇〇」といった感じで、世間の皆様に対して、お!と興味・関心を引くようなテーマ性が重要だと考えたのです。

上記の必須条件①~⑤までは探せばなんだかんだあるもんです。なぜなら農地はいたる場所で有り余っているからです。

しかし⑥の条件に関してはこれまで「これだ!」というものがなく、しばらく燻っていました。

そしてこの場所に出会ったのはちょうど去年のこのぐらいの時期でした。例によって、「いい場所ないかなー」と車で市内をキョロキョロしていた時のこと、ふと高台にある農地が気になりました。

ここで余談ですが、私は農地探しに便利なアプリ、「農地ナビ」を開きながら探すことが多いです。以前オフィシャルYouTubeチャンネルで紹介した使い方の動画を貼り付けておきます。


ナビに導かれてたどり着いた場所。


2023年4月頃の様子(1/2)
2023年4月頃の様子(2/2)

今の状態を知っている身からすると、去年はご覧の通り荒れ放題な場所でしたが、もともとは広いエリアだったことが地図上からうかがう事ができました。

そして敷地付近に気になる石碑発見。

石碑


えーと、なになに?え?

なんとこの場所、小学校の跡地だったのです。

名称は榊小学校。

情報によりますと、明治13年~昭和33年まで開校していたようです。今はその面影はないですが、記念碑や校門の跡だけがその名残を証明する状態です。

市の文化財課に当時の写真があれば使わせてほしいと問い合わせたところ、下記の写真の使用を承諾してもらえたのでご紹介します。

大正8年榊小学校真影落成式 出典:南アルプス市文化財課(掲載許可済み)

こちらの写真は、大正8年の御真影落成式の様子とのことです。

今では全ての建物の面影はありませんが、後ろに見える鳥居は今でも残っています。下の写真の左側に見える鳥居がそれです。


それから昭和33年に閉校して以来、現所有者の親族が買い受け農地に地目を変えてしばらくは畑として使用していたとのことです。

しかし、所有者の高齢化やその他事情によって手入れが行き届かず、現在の荒れた状態に至ってしまったようです。

「荒れ果てた土地は実は昔、小学校だった!」
「明治以来の歴史ある小学校の跡地を再生させる!」
「そして、多くの人に親しまれる市民農園に生まれ変わらせる!」
「小学校の跡地であるこの場所で、農業を通じて食や健康、伝統文化の学びの場、利用者や地域との繋がりの場を提供する!」

このようにイメージとテーマが繋がり、「なんかいい感じになりそう!」と直感しました。さっそく所有者に交渉開始。なんとも理解のある人で、2つ返事で承諾、「自由に使ってください」との承諾を得ました。

ここから私たちGreenLushの市民農園開設、運営計画がスタートしました。

細かい経緯に興味がある方はYouTubeをご覧ください。再生リストのリンクを掲載します。


次回は話を戻して、そもそも何故、今後確実に市民農園ブームが来ると確信しているのかをお話したいと思います。

今日はここまでです。

続く。

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