「⑮ 恥ずかしいこと _植木屋の挑戦、あれから15年」

ついに今回で最終回。
2022〜23年と年をまたいで
15話に渡って
30歳から挑戦したこと
そしてそのことについて15年ちょっとたった今
どんなふうに考えるのかを書いてきました。

そんなことを書いたところで需要があるかはわかりませんが
じぶん的にもこんなに細かく書いたことがなかったので
いい機会になりました。

最終回は「恥ずかしい」ということ。
こんなふうにじぶんのことをnoteを書くことだってすごく恥ずかしいことだし
SNSで庭以外のことを投稿すること。
例えば
今日誰と会ったとか
なにを食べたとか
なにを買ったとか
どこにいったとか
なにを観たかとか
なにを聞いたかとか
なにを読んだとか
こんなふうに感じたとか
こんなことを考えてるとか
そんなことを誰が読むかわからない場所に投稿すること
そしてその投稿に対して有名人でもないので
ほぼ反応がないこと。
少しそのじぶんを俯瞰してみたらとても恥ずかしいこと。
じぶんをプレゼンすること。
仕事を欲しがってそうにしてること。
それってすごく恥ずかしいことです。
誰だっていつもカッコよくいたいし
カッコいいと言われたい。

でもじぶんでこの仕事をやってる
じぶんのことを伝えようと思ったら
じぶんを奮い立たせてするしかありませんでした。
かっこ悪いこと
恥ずかしいことを
別にわざわざしろとは言いませんが
僕はずっとしてきたし今もやってます。

たまに心無い一言とかで
本当に傷ついたりもします。
でも庭いりませんか?の
僕なりの方法なんです。
すべてはほんのちょっとの共感から
はじまるものだと思ってます。

どこかに雇用されていたら
そんな恥ずかしいことはしないで
カッコいいことだけを伝えることができます。
独立しようと思ったら
恥ずかしいことができるのかってとこはすごく重要に
なるのかもしれません。

でもなんでもかんでも
伝えたらいいってものじゃありません。
じぶんはどうなりたいのか
どんな人としごとがしたいのか
そのイメージに近づけるには
どうしたらいいのか
いつも考えながら
しっかりと恥ずかしいけど
じぶんのことを伝えていくことで
道は少しずつ開けると思います。

じぶんの戒めでもあるんですが
ちょっと雑誌に掲載されたから
ちょっと講演をしたから
ちょっと同業者がじぶんのことを知っててくれたから
そんなことくらいで調子にのってたらダメです。
たかが植木屋がカッコつけてもって感じです。
いつも謙虚に誰にでも平等な人でいたいです。
じぶんより全然若い人でもおもしろい庭をつくってたら
おもしろいねと正直に言える人でありたい
なんなら応援できる立場でありたい。
偉いさんになんてならなくてもいいんです。

30歳からギアをあげて
頑張ることで
この仕事がもっと好きになりました。
そして
人生をかけてやっていける
奥の深い仕事ということを改めて知りました。
どれだけやっても
おもしろいし
そして奥深い
だからそこは安心してください!

僕は偶然、植木屋の息子にうまれて
目の前にあった仕事をしただけですが
この職業につけたことはほんとにラッキーなことだと今は思ってます。

あっ別にギアをあげるのは
何歳からも大丈夫です。
これを読んでくださった方
一緒にこの業界を盛り上げていきましょう!
負けませんよ(笑)

20230116  
GREEN SPACE 辰己耕造


目次 後編
八_なにわのあきんど
九_ニワプラス
十_Gardening研究会
拾壱_ニューウェーブ
拾弐_2つのきっかけ
拾参_下駄をやめる
拾四_じぶんから変わろう
拾伍_恥ずかしいこと
前編へ



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