「⑬ 下駄をやめる _植木屋の挑戦、あれから15年」

さてさて
前回は仕事が少し増えていくきっかけになったみたいな話をしました。

またかなり最初のほうの回で
ずっと下駄をはいていたという話をしました。
今回はその下駄をやめようと思った話を。

40歳のときに仕事がふえるきっかけになったと言ってた
H_Beauty&Youthのときまで
僕は下駄をはいてました。
打ち合わせやユナイテッドアローズの赤坂本社での
プレゼンのときも
よそいきの乗馬ズボン!?に下駄のスタイルでした。
で、やっぱり庭師さんはそのスタイルですねと
そこでも言われ
前回書いたようになんとか庭もつくらせていただきました。

で、オープニングのイベントにも呼んでいただき
たくさんのアパレル関係者ともお会いして紹介もしていただきました。
ただなんとなくそれくらいから引っかかるものがあり
なんていうか「植木屋枠」「職人枠」で話されてるなぁ
ってうまく言えないですが仲間に入れてもらってない
そんな感じを受け
こういうおしゃれな場所でおしゃれな人と
これから仕事を続けていくには
なんていうかその文脈もわかった人には継続して
依頼するだろうなって。
今回の偶然は大阪の下駄はいてるの植木屋の片道切符な
気がすごくして。。。

もともと洋服が好きで
高校を選んだ理由も私服だったからというくらいでした。
ただお金もなく植木屋としてわかってもらいやすい
ということでずっとそんなかっこを30代はしていました。

もちろん今でも現場作業のときは
半纏に乗馬ズボンに地下足袋ですが
打ち合わせやプレゼンのときは
好きな服と靴でいくことにしてます。
もちろんその日に会う人を想像して服は選びます。

そのおかげかどうかはわかりませんが
ユナイテッドアローズさんとは
今もお付き合いさせていただいておりますし
継続して東京でのお仕事もありがたいことにいただいております。

乗馬ズボンに下駄のほうがよかったのかもですが
じぶんがどんなふうに見られてるのか
じぶんはどんな人と仕事がしたいのか
いろいろ想像を膨らますことはとても大事なことだと思います。

相手にどんなふうに見られてるのか想像すること
僕の下駄じゃないけど
それぞれになにかそういうものがあるかもしれないです。
それを大事にするか
また一度捨ててみるか
いろいろ考えることは大切なことです。
ほんの少しのことで印象って変わります。


目次 後編
八_なにわのあきんど
九_ニワプラス
十_Gardening研究会
拾壱_ニューウェーブ
拾弐_2つのきっかけ
拾参_下駄をやめる
拾四_じぶんから変わろう
拾伍_恥ずかしいこと
前編へ

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