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”日本庭園とはなにか”論

「日本庭園」とはいったいどんなものなのか?

今まであまり話をしたことがない人や知識や解像度が違う人と
話すときに共通認識というか概念というか
そこのピントがあわないことが
話をしてても話を聞いててもフラストレーションになることがある。

それはどんな物事やトピックにもあることで
そこのピントを合わせることがうまい人などは
博識、物知り、協調性があるとかいわれるのかもしれない。

僕も仕事の話をするときに
「庭」という概念
「植木屋」という概念
「手入れ」という概念
概念とは「大まかな意味内容」ということらしいけど
それぞれこのへんの捉え方が微妙に違うので
話す前に僕はこのことについてだいたいこういう風に考えているという
説明から入るのが僕的にはベターかなと思う。

こういう微妙は違いはプロになればなるほど意外と大きなもので
ずっと話が噛み合わないとかしっくりこないというのはそういうところがあるかと思う。
あとはただ酔っ払ってるって場合も多々ありますが(笑)

で、今回は僕個人の
「日本庭園」というものをどんな風に考えてるのかを改めて考えてみることにしました。

これってなかなか難しくて
日本にある庭園をそう呼ぶのか。
日本人がつくった庭園をそう呼ぶのか。
日本の心をもった人がつくった庭園をそう呼ぶのか。
つくった人が日本庭園だと思ってつくったものをそう呼ぶのか。
などなどいろんなことが考えられます。
場所なのか、人種なのか、精神性なのか、テーマなのか。

ちなみに僕はじぶんのつくってるものも
これからつくりたいものも
「庭」であって「日本庭園」だとはあんまり思ったことが正直なところではあります。

いつもイメージするのが難しいときは他のものに置き換えて考えてみるのですが
今回は「日本庭園」を料理に置き換えみて「日本料理」はどうなのかと想像してみます。
精進料理や懐石料理などはそんな感じがしますし
そこまで形式にこだわらないいわゆる「和食」といわれる
ご飯に漬物にお味噌汁に煮物みたいなものも
そうじゃないのかなとも思うし
もっと広げてみて
肉じゃがとか豚の生姜焼きみたいなものも
そんな気がするし
オカンがつくったカレーライスとか
ハンバーグとかたらこスパゲティーとか冷やし中華とか
もなんならそれって「日本料理」なのかもなぁって。

つまり「和食」と思うものまでOKということにしちゃったら
「日本料理」というものはかなり広い範囲になりますし、ある程度の形式をもったものだけをそう呼ぶのであればかなり狭い範囲のものになりそうです。
ボクは「和食」と言われるものまでOK派なので

それを踏まえて「日本庭園」に戻してみると
まぁ僕らがつくってるものも外国で日本庭園と思ってつくってるものも
すべてがボクは「日本庭園」でええんちゃうかって思うってことですね。

ん、、、果たして本当にそうなのか。
やっぱり「料理」と「庭園」は少し違うかもですね。
こんなふうにいろいろつまんないことを考えたり想像したりするのは好きな作業です。

ちなみにこの文章は人間ドックの待ち時間に書いてます。

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