「⑫ 2つのきっかけ _植木屋の挑戦、あれから15年」

前回の最後にも書いたのですが
2010年に雑誌庭のニューウェーブという
目標にしてた場所に掲載されてから
仕事がある程度安定するまでは
苦しい時期でした。

何度も書いてますが
「庭いりませんか?」と営業をかけるわけにもいかないので
待つしかなくて
ある程度の範囲の方に知っていただくのは
時間はかかるものだと思うのですが
そのときはもう仕事が欲しくて欲しくてでした。

そんななかで東北の震災が2011年の3月に。
なんていうかそういうときって
震災の場所からたとえ離れていても
やっぱりじぶんの家とか庭とかつくろうなんて
気持ちになかなかならないものなのかもしれません。

たしか
ちょうど震災から1年たったくらいの
2012年の春くらいから
なんとなく目標としていた
毎日、植物にふれるような仕事が
できるようになりました。
ただ安定して入ってくるわけじゃなくて
この仕事が終わったら次がないなぁって
ぎりぎりくらいにうまくこと次が入ってくるくらいの
綱渡り的な感じではありましたが。

そこからなにかきっかけみたいなものはと
考えたら
細かくはいろいろあったと思いますが
大きなところでは
一つは
八尾市から文化新人賞をいただいたことです。
まぁ縁があってずっと住んでる場所から
突然、電話があって市長から
直接表彰されるなんてビックリです。
余談ですが
僕はなぜか時間を勘違いしてて
表彰式にギリギリで
弟含めまわりの人をかなりヒヤヒヤさせたみたいです。。。
言われた場所にすわるとすぐに舞台の幕が上がる的な。。。
ちなみにその八尾市文化新人賞は
毎年1組か2組で
お笑いの銀シャリの鰻さんも表彰されてます。
こんなことはもうないと思いますが
ありがたかったです。
それが2014年なので
38歳のときですね。

もう一つは
南青山のH_Beauty&Youthの
庭をつくらせてもらったことです。
これも突然ユナイテッドアローズさんから
直接連絡があり
あれよあれよという間に決まって
とにかく必死につくりました。
これは2016年なんで
ちょうど40歳を迎える年で
頑張りはじめてちょうど10年くらいのタイミングですね。

このふたつの出来事は
さらに僕らのことを知ってくださる人が増え
社会的信用もそれなりにあげていただき
じぶんたちなりにもこれでやっていけると
ある程度の自信がついた出来事であり
現場だったかと思います。

偶然とか運とか縁とか
いろんなものがあるかと思いますが
最近、感じることは
時間がどれくらいかかるかとかは
人それぞれわからないけれど
なんていうか
おもしろいことをしてる人のことは
世間はほっておかないなと思います。
長い目でみると
そういうのちゃんとよくできてるなぁ
って感じることがたくさんありますね。

だから慌てるし不安にもなるけど
ちゃんとやってる人
努力してる人
きっと大丈夫です!


目次 後編
八_なにわのあきんど
九_ニワプラス
十_Gardening研究会
拾壱_ニューウェーブ
拾弐_2つのきっかけ
拾参_下駄をやめる
拾四_じぶんから変わろう
拾伍_恥ずかしいこと
前編へ

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