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エンジンブローの新郷さん。①

いつだっけ?もちろん覚えていませんがウチで買ってくれたユニットのトロフィー

650のシングルキャブモデル。

アメリカから輸入して、腰上のオーバーホールをして納車したのが大体1年前。

元気だった頃のtrophy

納車前に当店にて本人立ち会い(ワークショップ)で腰上のオーバーホールを施し、各部の点検や調整をしていたのに、何の前触れもなく突然高速道路でエンジンブローしました。

しかも福島で。(遠い)

それがライオットの前の週。もちろんライオットにも行けません。

参ったね。こりゃ。

ウチでオーバーホールしてるので責任を感じない事も無いけれど、それも1年も前の話だしねぇ。。。

その1年の間に2000キロくらい乗ってるって言うしぃ。。。

この手のバイクの保証って、とても難しいんだけど2000キロなら保証対象外ですね。
ウチ(専門店)で買ってウチ(それもトラ専門店)で整備してても壊れるモンは壊れます。ごめんなさい。

ネタバレになっちゃうけど、今回の故障の原因ですが正直言って分かりません。きっとこの先バラして行っても分かりません。
タイミング良く納品に来てくれた内燃機屋さんとも実車を見ながらトラブルシューティングについての議論を交わしましたが、答えは出ませんでした。

原因は分かりませんがプラグホールを除き込むといつもと違うモノが見えて、何とも言えない気持になります。

コレ見てもイマイチ分からんかもしれませんがピストンがひっくり返ってるんすよねぇ。

そんな訳でバラさないと何も始まらないので路上復帰を目指してバラして行きます。

目標は来年のライオットです。

保証で直してあげらんないので、ワークショップの題材として使わせて貰う条件でワークショップ代金はサービス。
バラしながら修理のメニューを考えるのに4日間。
組み立てで10日間。路上復帰してからの慣らし運転や仕上げに2日間って感じですかね。作業日数は合計16日間。
ちなみに新郷さんはメカニック素人でレベル1って感じなのでゆっくりペースで進めます。

6月中に分解の工程を行い、内燃機加工などをコチラで進めて夏の終わりから組み立てを始めて春には路上復帰って感じのタイムスケジュールで進めて行きます。

二人三脚で頑張って行きましょう!

倉庫から持って来た新郷号。
さて、バラして行きましょう!
まずはシート、タンクなどの外装品を取り外して行きます
はい。裸になりました。
新郷直也38才。めちゃくちゃピュアボーイで尚且つ筋肉系のおバカさん。
※国立大卒のエリートよ。
ヘインズのマニュアルを片手に頑張ります!
マフラーも外れました。
エンジンオイルやミッションオイル、プライマリーオイルを抜きます
エンジンを降ろしますのでドライブチェーンも撤去
どんどん進めて行きます
キャブレターやステップも外して行きます
ロッカーボックスやヘッドステディを外します。
はい。ロッカーボックスも外れました。
バラす工程は駆け足で進めて行きますね。バラすのは皆も得意っしょ?
プッシュロッドは1本曲がってますね
さて、いよいよシリンダーヘッドを外す瞬間がやって来ましたよ。ドキドキすっぞ。

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