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偽証と残骸

彼女に出来ると思われたくて

どうして  
そう
思っていたんだろう
そう
本当は一番大事なことは
今日のこの会が子供達を含め
楽しくすごせることが大切だったのに
わたしはそのころ
いや
大分最近まで
そう
10年前までは確実にそうだった
うううん
ちがう
なんだか自身を無くしていた時はそうだった
のかもしれない
自分がいかに役に立つ人間なのかを
だれかに認めてもらわなくては
その空間にとどまって居られない
そんな感覚をもっていた
そんな時期もちょこちょことあったな
いまも有る
有るはず
ただ
今はずうずうしくなったのか
去るタイミングの見極めがうまくなったのか
現場にてそこに背景として参加している
そんな脇役めいた位置を気持ちよく
担えるようになったのか
どれも本当の理由だと思う
幼いころは
心が落ち着いて居ない頃は
どうしても自分がここに居てもいいと
誰かに何度も確認しなくては定住出来なかったことも
あったな
それは自分には価値があるということを
誰か他の人に脚光を浴びさせてもらえるような
そんな少し賞賛めいたようなそんな
言葉が必要におもえていた
そんな学生時代メンバーによっては
とても窮屈でなんでわたしここに居るのだろう
そんな心持ちで現地にあつまり不安なような
居心地の悪さ
あの頃は誰かに解消してもらわなければ
立っていられなかった
そうだったのかもしれない


その感情は一体どこへいったのだろう
今は知った顔ばかりになってしまったから
だから
いや
自分にそう自身があるよりもなによりも
その場所は誰のものでもなくて
私がその場所にいる
ただそれだけ
誰に認められなくても関係なく
その日そこに集まる必要があったから
だから
集まっただけの
そこで自分がなにも出来なくても
それは別に
他の人が活躍すればいいだけで
なにも自分が役に立たなかったとか
あいつにお鉢を奪われたとか
そんなことは
その時の立ち位置が
ただ
偶然の立ち位置
また
その時の役割は意外とロシアンルーレットみたいな
そんなもんだったりもするから
本当にそんなもんなんだから
彼女だったら落ち込まないんだろうな
だってね
やっと自分の次を任せられる人が来たって
やっと
自分のやりたいことがやっとできる
今の位置を手放せるって
ホッとしてバトンを渡していたんだ!


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