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治療同盟という考え方

はじめに、前回、けだまの体調不良について、つぶやきましたが、おかげさまで、元気になりました。

今回は、そんな、けだまを診てくれている先生との関係について、感じたことを書いてみます。


治療同盟と、インフォームドコンセント


治療同盟とは、本来、心理学の分野で、患者とカウンセラーが、治療に向けて合意し、協力することを言う。

病院で治療してもらう際は、インフォームドコンセント〔治療についての詳細な説明を聞き合意する)を受けるので、同じような感じもするが、同盟がつくと、もう少し、患者も治療に取り組むようなイメージがある。

例えば、歯医者へ行くと、必要な治療と、金額。どこまで処置を求めるか、医師からの提案を受け、相談しながら患者が選択する〔私の経験なので、そうではない歯医者もあるでしょう)これが、インフォームドコンセント。

母の場合


母の手術前は、丁寧な、インフォームドコンセントがあり、患者や、家族にオープンで、この先生なら信頼できると、毎回、医師が変わっても、感じられた。

母の場合、説明の中で、患者本人の、生命力と言う話も何度かされた事があり、母だからこそ、先生も、前向きな選択をしてくれたのだと思う。
母は、生きようとする意思、努力、気力が凄まじい。だから高齢者であったが、難しい手術にも、踏み切ってくれた。もちろん、リスクは覚悟の上である。
何度かの手術のうち、臓器がもろく、予定通りに出来ずに終えたこともあったが、患者、家族とも、納得したし、感謝した。

そして、担当医をはじめとするチームメンバー皆さまが、患者に寄り添い、激烈してくれるので、前向きに、治療に取り組む!と言う感覚を体験できた。

治療同盟。しっくりくる響き

親の場合と、子供同然の、けだまでは、私の気概が違う。
母の場合、本人の思いが優先される。しかし、けだまは話せない。具合悪いのであれば、早く元気になるよう、出来る限りのことはしてあげたい。

けだまの、治療について、獣医師と、思いつく限り不調の原因を検討。
検査結果、獣医師の知識、経験と、飼い主からの情報。飼い主が考える可能性などから、丁寧に相談してくれた。お互いの意見を聴き、気づいた事をまた検討する。
しかし今回は、不調の要因がハッキリわからない。
医師からは、因果関係があるかないか。ひとつづつ、潰していくしかない。と言われ、とにかく、よく観察することにした。

話せない小さな生命体の命を守るための会議

動物病院は、忙しいのに、いつも寄り添った対応をしてくれる。
チンチラは、わからないことが多いので、とても丁寧に、正直に説明してくれる。
何かあっても病院、医師、看護師を恨まないためにも、インフォームドコンセプトは、大切だ。

昔と違い、医師からの指導、指示を受けるだけでなく、こちらも、意思を伝え、質問し、相談しながら、治療に取り組むようになったと思う。
私が、ブレイクフォグっぽくなった時も、まずは様々な検査をし、可能性を潰した結果、恐らくブレインフォグみたいな感じ。という結果に、行き着いた。

医師は専門知識と、経験を持っており、患者や、その家族は、前向きに治療に取り組むのが、大前提。受け身ではなく、主体的に動けるかどうか。あくまでも、医師は協力してくれるだけなのだと言うことが、よくわかった。
カウンセリング、就労支援と、全く同じだと、今更、
再認識した。


終わりに

獣医師からも、動物は、何処が悪いと説明出来ないから、飼い主が見るしかない。と、言われる。
特に、チンチラなど捕食される動物などは、不調を隠すので、ギリギリまで飼い主が気づかない。なんて事があるので、より一層、気をつけなければならない。

とは言え、心配のあまり、過剰にならないこと。
愛するペットと、会話こそできないが、思いは伝わるので、飼い主の不安や、いつもと違う様子は敏感に感じ取る。

昨年、けだまの、かかりつけ医を変えた。
それまでは、比較的近所の動物病院を利用しており、尿路結石の手術もして頂き、とても良い病院だったが、やはり、チンチラについて、より臨床経験豊富な先生の方が、一般的に知られていない症状まで把握しているため、少し遠方で、セカンドオピニオンとして利用していたクリニックを、メインに使うようになった。

前の病院には、申し訳ないが、けだまの負担を考えると、一度の診察で、なるべく済ませたいのと、移動時間は長くなったが、待ち時間が少ないクリニックの方がトータルで負担軽減となると判断。また、チンチラの血液検査もできるのがありがたい。

けだまも、2月で6歳になる。高齢期に向けて、もともと悪い足の痛みや不具合いが起こるだろう。
けだまとの、ウェルビーイングを考えて、ライフスタイルの見直しも必要になるかも。など、考える機会となりました。

皆さまも、ご自愛ください。

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