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はじめまして、Grinoの細井です。

僕のことをご存じの方もそうでない方も、改めましてこんにちは、Grinoの細井です。

これまでサラドという事業を推進していたので、サラドの細井の方がしっくりくる方もいるかも知れませんが、2021年6月1日以降はGrinoの細井でいきたいと思います。というのも、この6月にGrinoというプラントベースフードの事業を新たに立ち上げたからです。1年の間に色々ありましたが、とことん悩んで導き出したアイデアで、人のためにも地球のためにも本当にすべきことを選んだつもりです。

今週プラントベースフードのGrino」を正式にリリースしました!地球とカラダに優しい冷凍プラントベースフードが自宅に届くサブスクリプションサービスです。(※現時点ではまだ発展途上な状態ですのでフィードバックお待ちしております!より良い商品/サービスを一緒に作っていかせて下さい🙏)

2021年1月に初回の試食会を始め、ここまで商品開発をおこなってきました。「持続可能な地球をつくる」というビジョンのもと、手作りで地球と人に優しい食事を用意してまいります。現在も新しい商品を仕込んでおり、しっかりとリリースが出来るように実直にがんばります。

さて、そもそも「なぜ、食事と環境?」とか、「プラントベースフードってそもそもなに?」といった質問は多々頂いていますので少しお話させて頂ければと思います。前事業から現事業への経緯や、事業立ち上げのストーリーもまとめた結果、5600文字程度になってしまい、ちょっと読みごたえあるかもしれません!!

自己紹介

1983年生まれ、東京都豊島区出身、2児の父です。
2008年にAppleに新卒で入社してからは主に顧客体験に責任を持つチームでプロジェクトマネージャーとして働いていました。2010年にiPadが日本に来た際のローンチが一番印象的でした。詳しくはこちらのnoteご覧ください!

子供が二人います。9歳の娘と5歳の息子。どちらもとても可愛いのですが、ここ最近はほんとに起きている間ずっと仕事をしてしまっていて、子どもたちとの時間が取れていません。申し訳ない…ただ、弊家は共働き家庭ですので、子供の送りか迎えを半々でおこなっており、そこで生まれる会話が結構貴重です。息子は朝自転車で保育園に送っている時に今何考えてる?と聞くと「なにも〜、頭の中真っ白だよ〜」というので、おそらくマインドフルネスの境地に至っていると思われます。ツワモノです。父も5分でいいから頭の中を真っ白にしなければと息子からおしえをいただきました。

娘は最近四◯大塚という大手の塾に通い始めるも勝手がつかめず父母同様疲弊しつつも奮闘しています💪最近少しだけ成績が上向いてきていて、小さな成功体験を積んでいる娘がとても愛おしいです。ほんとに好きです。ちなみに最近クラスで仲良くなった男の子と行き帰りを共にし始めました。巣立ちの時期でしょうか?

さてこんな愛すべき子供たちの存在が僕に事業の方向性を大きく変えさせたのですが、そこは追って書きますね。

サラドからGrinoへ

僕はこれまで法人向けのサラダ定期配送サービスに取り組んできました。2016年に事業を立ち上げ、オフィスワーカーの健康とパフォーマンスの改善に努めてきました。というのも、サラド立ち上げのきっかけは僕の友であり同僚が狭心症という病気になってしまったことで、医師からは「食べるもの気をつけないと駄目だよ〜、動脈に脂肪分が沈着する病気だからね〜」と言われた話を聞いて他人事じゃないと戦慄した記憶があります。

忙しく働いて、忙しいから適当なものを食べ続けて、結果的に体を壊すなんて報われない…と感じた僕は、そんな人が少しでも減るように、毎日食べる食事を少しでも健康に、そしてパフォーマンスも出せるように、ということが実現できる食事へのアクセスを良くしたいという思いから健康的な食事を提供するサービスを立ち上げました。

ピックアップも可能です-min

顧客も徐々に増えて、一部上場企業とのお取引も増え、2019年にはサラダのOEMが可能な素敵なパートナー工場も見つかったのですが、2020年に事業の根底を揺るがすものすごいイベントが発生してしまいます。

Grinoを立ち上げるに至った理由は2つ

1つは「コロナの影響」

そうです、コロナです。コロナの野郎です。2020年初旬から始まった日本でのコロナの影響は日本人の働き方をかつてなく急速に変えました。それはもう日本人ってこんなに柔軟だっけ?と驚くほどに。そのスピード感と柔軟性に感心するとともに、サラドにも変革が必要とされていました。3月に発出された緊急事態宣言による出社制限はリモートワークを推進させオフィスにおける企業のニーズが大きく変わりました。

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これまで出社している方々にどういった価値提供をするかがオフィスにおける福利厚生の主たる意義の一つだったのですが、働く場所がオフィスから自宅に変わったことにより「リモートワーク中の従業員が働きやすい環境」を構築するという全く新しいニーズが生まれました。

これはこれで素晴らしいこと(やせ我慢)なのですが、僕はこの状況で事業を推進するものとして、とてつもない不安を覚えました。体の中がどこが熱くなり、喉がからからになる感じ。これ体験した方いますでしょうか?圧倒的にやばいと感じたときの症状です。分かる方には分かる感覚だと思います。2019年秋頃から半年掛けて準備してきたサラダのOEM化がうまくいき始め、生産可能な数量が大幅に伸び、これまで受注することが出来なかった大型の案件を積極的に取りに行こうとまさに前のめりになっていたんです。実際に日本を代表とするようなIT企業からの大型の受注も3月から決まっていました。「嘘だろ…コロナ…」という感じです。

とはいえこのまま恐怖のみと戦っていても潰れるだけ。オフィスではたらくワーカー向けの食事を用意していた私たちは主たるフィールドを変える必要性を強く感じ始めました。

2つ目は「地球環境への意識」

2020年夏頃に妻が受講していたエシカルコンシェルジュ講座で流れていたアニマルライツのコンテンツをたまたま目にしたこと。その講座では家畜の取り扱われ方(アニマルライツ)がテーマとなっており、かなりショッキングな映像が流れていました。

またちょうど同じタイミングでカウスピラシーという環境問題と工場式畜産にズバズバきりこむドキュメンタリーで食事と環境の繋がりが明確になったこと。これまで食べていたものを本格的にどうにかしないといけないと強く感じるようになりました。

そして、自分たちの子供の未来について心底考えました。まだ10歳にもなっていないこの子達の未来ってどうなっているんだ?と。君たちの未来は明るいぞ!楽しく生きてくれ!と自身を持って言えるのか?と。サン・テグジュペリの言葉が心に響きます。というか刺さります。

「地球は先祖から受け継いでいるのではない。子どもたちから借りたものだ。」- アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

そして、今僕がこの瞬間にしている行動がこの子達の未来に繋がっているんだよな?と考えるようになり、ものすごい世代間の不公平感を感じるようになったんです。今の僕ら世代の生活が彼らの未来に影響を与えるんですよね。であれば僕らの生活ってもっと見直したほうが良いんじゃないか?とかなり本気で思うようになりました。

これらの体験が普段何気なく食べている自分の食事に改めて目を向けさせました。「自分はなんでこれを食べているんだっけ?」「環境的な負荷が高いとされる食事を敢えて食べるモチベーションはどこから来るのか?」「将来の子供の生活に影響を与える可能性あるんだよな?」ある種冷静に考え直すきっかけになりました。そこで考え始めたのです。「では、何を食べたら良いのか?

この質問の答えになると言われる食事が、「プラントベースフード(植物性食品」です。

プラントベースフードってなに?

プラント(植物)をベース(由来)にした食べ物で、その名の通り食材として使われているものが植物である食べ物を指します。正直なじみのない単語ですが、本来の英語ではプラントベース(ド)フードとドが入るんだとかなんとか細かな論争が起きていますが、僕は一旦プラントベースフードでいかせてもらいます。

植物由来の食材で作られたものを食べる人には様々な背景があって、例えば環境負荷の低いものが食べたい、動物がかわいそう、体に良いものが食べたい、などのニーズがあり、それらのニーズを満たす食べ物です。

また、この領域で「ヴィーガン」という言葉を聞くこともあると思います。ちょっと怖いイメージがあるかもしれませんので、一度ヴィーガンとプラントベースフードの関係も整理しておきます。ヴィーガニズムとは、「人間は動物の搾取なしで生きるべきであるとする主義である。」と定義されていますので、植物由来の食事は動物を搾取しないという主義に合致するということが分かります。一方で、プラントベースフードは植物由来の食事そのものを表す単語なので、上記のようにしっかりとした主義を持った方も、植物性由来の食事に環境や健康の観点で興味を持っている方も食べられるものだと考えています。

この事業を通して実現したい未来

僕にはGrinoを通して成し遂げたい大きな夢があります。それは決して私たちだけでは達成できない夢です。実現には多くの共感者、仲間とも言える存在、また次世代の方々の理解が必要です。私たちの事業の信じる未来に共感をしてくれて、一緒に実現しようと少しでも思ってくれた方、是非一緒に歩んでください。今はそう思えない方も、私たちの取組を見て、将来そのような感覚になってくれると嬉しいです。

では、成し遂げたい夢とはなにか?

持続可能な地球をつくる」こと。僕らは食事を通して「持続可能な地球」を作ろうとしています。これまで僕がGrino立ち上げに至ったストーリーメインでお話しましたが、最後にGrinoが持続可能な状態に近づける取り組みにどう寄与できると考えているか少しお話させて下さい。

1. 今を生きる私たちにしか成し遂げられないこと
2. 10年後の地球と未来の子どもたちに胸をはれるかも
3. 持続可能な地球を作るための私たちのはじめの一歩

1. 今を生きる私たちにしか成し遂げられないこと

いま私たちは地球温暖化という大きな課題に直面しており、世界規模で抑制に向けた取組がおこなわれようとしています。地球温暖化の研究ではティッピング・ポイント(少しずつの変化が急激な変化に変わってしまう転換点を指す用語。気候変動についても、あるレベルを超えると、気候システムにしばしば不可逆性を伴うような大規模な変化が生じる可能性がある。参照:環境省)というものが存在し、現在私たちの文明はまさにその転換点に差し掛かろうとしている or 差し掛かっていると言われます。この課題に取り組めるのは今この時代を生きている私たちです。ですから、まさに今私たちが賢明な判断と取組僕らの場合は食事をする必要があると考えています。

2. 10年後の地球と未来の子どもたちに胸をはれる

上でも紹介したサン・テグジュペリの言葉を知ったときに衝撃を受けました。地球は先祖から受け継いだものと自然な流れで信じていたのですが、地球の未来の環境について懸念を持つようになっていた僕にはとてもインパクトのある言葉でした。

これからより長く地球で生きていくのはまぎれもなく若い世代です。つまり、今この瞬間に地球で生活をしている僕たちは若い世代の地球環境を前借りしていることになります。この考え方に至った時に僕は大きく取り組みを変えようと思うようになりました。

3. 持続可能な地球を作るための私たちの一歩とは

人口は2050年に97億人になると言われています。この間に食料消費は61%増加すると推定されており、この数値は食料供給増加率を超えているため需要と生産のバランスが崩れる可能性があります。

また、経済発展に伴う動物性タンパク質摂取量の増加が需給バランスに大きな影響を及ぼすとされ、理由としては植物の飼料で家畜を育て、肉や乳として食すという畜産サイクルが植物をそのまま食すことに比べて負荷が高いためです。成長過程で牛などにより排出されるメタンのような温室効果ガスは地球温暖化の要因となっています。

この流れはすべて人の食事に起因して起きており、食べるものを変えていくことが生産するものの大きな変化を与えると考えられ、持続可能な地球を作るための私たちの一歩とは食事の内容を変えていくこと、それがしやすい環境を作ることだと考えます。

なお、僕はこれを僕の世代でなんとか出来る課題だとは考えていません。人の価値観に変化を与える、消費の内容を変えること、生産の内容に変化を与えることなど複合的で多岐にわたる取り組みが必要ですから、僕の世代でなんとか方向性に変化を生めるかもくらいに思っており、僕たちの思いを引き継いで次の世代、その次の世代が50~100年かけて取り組んでいく壮大なプロジェクトだと捉えています。大変ですが、やっていきましょう。

最後までお読み下さって、ありがとうございます。なぜ私たちが植物性食品を中心とした、環境負荷の低いレシピの食事を用意しようとしているのか、ご理解頂く一助にはなりましたでしょうか?もし少しでも共感したと感じて頂けましたら、Grinoを通して一緒に地球環境の改善につながる取り組みを手を取り合って進めていく仲間になって頂けると嬉しいです。

私たちの想いの発信はInstagramやPodcastでも行いますので、是非いろいろな方法でお楽しみ頂ければとおもいます!

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