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本日の読書 #033 「スマホを無視することの難しさ」

参考書籍:『スマホ脳』 アンデシュ・ハンセン


第四章 集中力こそ現代社会の貴重品 より

作成した読書記録より引用。


スマホを無視することの難しさ。
本書の主要なテーマの一つだ。

スマホがただそこにあるだけで、集中力が阻害される。

直感的には「目に見えてなければ大丈夫」「電源を切ってあれば大丈夫」などと思いそうなものだ。
しかし著者によればサイレントモードだろうがポケットにインだろうが、スマホの存在そのものが集中力を落とすらしい。


これは脳の構造を考えれば確かにそうで、脳にとってスマホはドーパミンをドバドバ出させてくれる物質だ。

すると本人は自制できているつもりでいても、脳からすれば、
「あの物質を触りさえすれば快楽物質が出せるぞ」
「いま、スマホはポケットにある。手を伸ばしさえすれば・・・」
と考え続けてしまう。

言い換えれば、スマホの存在を無視するためだけに、脳の容量が空費される


ではどうするか。

これは「そう簡単には触れない状況にする」しかない。

いちばんラクなのは「別室に置く」ことだろう。
あとは昔どこかのYouTuberがオススメしていたタイムロッキングコンテナなんかも良いかもしれない。

このコンテナにスマホを入れて、時間を設定する。
設定した時間が経過するまで、何があっても開かない仕組みだ。


こういった方法に頼らざるを得ないほど、スマホと現代人は切り離せない関係性になってしまっている。

私もこの文章を書きながら、また今、スマホを開いてしまった。
アンデシュ・ハンセンの言葉が脳を過ぎる。

もともとは生き残り戦略だったはずの脳のメカニズムのせいで、人間はデジタルのごほうびに次々と飛びつく。それが文章を書く邪魔になるからといって、脳は気にも留めない。脳は文章を書くためにではなく、祖先が生き延びられるように進化したのだから。

『スマホ脳』第二章より


親には、子どもにスマホを持たせるか否かという難しい問題もある。
今のところ与えてはいないが、何が正しいのかは正直、分からない。

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