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【詩の翻訳】朝の扉/クルト・エーリヒ・モイラー

朝の扉

灌木と納屋の向こうの太陽のきらめきから
最初の一閃がひろびろと畑を駆け抜ける。
そこが冒険へと通じる通りで、
輝く軌道というまっすぐな轍だ。

不安は熱に浮かされた蜂とともに音をたて、
風と鳥の歌声の内へとせき立て誘い、
照らされたレールの上で轟音を立て進んでいく、
まだ夜の暗さで、朝の扉を抜けていく一本の電車が。

Kurt Erich Meurer: „Morgentor“, In: „Deutsche Gedichte für die Hauptschule”, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Frankfurt a. M.: Diesterweg 1966, S.72.

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