ゆりかごの歌/デトレフ・フォン・リーリエンクローン
ゆりかごの歌
ドアの前で木は眠り、
庭中を夢が歩きまわる。
ゆっくりと月の小舟が漂い、
眠りながら雄鶏が鳴く。
お眠り、私のヴルフちゃん、お眠り。
お眠り、私のヴルフ。遅い時間に
私はお前の赤い口にキスをする。
お前の小さなぷくぷくの足を伸ばして、
まだ道や石ころの上には立たないで。
お眠り、私のヴルフちゃん、お眠り。
お眠り、私のヴルフ。時は来た。
雨がざわめき、風が吹き荒び、雪が降る。
息つく間もないあわただしさで生きていれば、
眠って休みたいだろう。
お眠り、私のヴルフちゃん、お眠り。
ドアの前で木は眠り、
庭中を夢が歩きまわる。
ゆっくりと月の小舟が漂い、
眠りながら雄鶏が鳴く。
お眠り、私のヴルフちゃん、お眠り。
Detlev von Liliencron: „Wiegenlied“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.42
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