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【詩の翻訳】母/アルブレヒト・ハウスホーファー

僕は一本のろうそくの光の中であなたが
暗い門の枠の中に立っているのを見ている。
あなたは冷気が山から吹いてくるのを感じる。
寒かろう、母よ……それでもあなたは戻らない。

あなたは見送る、夜中に
まだわからない、暗い運命の期日へと急ぎ帰ってゆく僕を。
湛えた微笑みはかえって泣くのと同じこと、
伴う痛みは、どんな信頼でも癒せない。

僕はあなたが愛の光のなかで、
白い髪を震わせて立っているのを見ている。
あなたは大きな、暗い冷気が吹いてくるのを感じる——

そしてゆっくり、ゆっくりあなたの顔がうなだれてゆく。
依然としてはるかにろうそくの光が輝いている——
寒かろう、母よ……母よ——どうか家に入って……

Albrecht Haushofer: „Mutter“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.45-46

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