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【詩の翻訳】さすらいの歌/ユルゲン・ブランド

さすらいの歌

僕らは若く、世界は開かれている、
おお汝、広く美しき世界よ!
僕らの憧憬、僕らの望みは
森に、野に出ていく。
兄弟よ、首を垂れるな、
星が見えないだろう。
上を見よ、前へ進め!
僕らは若い、それは素晴らしい!

そこのあの森の向こうには
遥かな、見知らぬ国があるのではないか?
緑の山腹には
見知らぬ花が咲いているのではないか?
田舎をさまよい歩こう、
谷を越え、丘を越えて!
道がどこへ通じていようと。
僕らは若い、それは素晴らしい。

そこで高く、太陽が
野と林を抜ける道にいる僕らを見ている。
日が傾きかけるとき、
星の光が僕らに微笑みかける。
兄弟よ、リュックをしっかり背負え、
今日はもっと先へ行くべきだ。
雨?風?そんなもの僕らは笑い飛ばす。
僕らは若い、それは素晴らしい!

Jürgen Brand: „Wanderlied“, In: „Deutsche Gedichte für die Hauptschule”, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Frankfurt a. M.: Diesterweg 1966, S.71.

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