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【詩の翻訳】夏の光景/フリードリヒ・ヘッベル

夏の光景

僕は夏に咲く最後のバラを見た、
それは、血が出てるんじゃないかってくらい、赤かった。
それで僕は通りすがりに震えながら言った、
生きてるときにそこまでいくのは死に近づきすぎている!

暑い昼間に少しの風もそよがず、
ただかすかに白い蝶が飛んでいった。
でもそのはばたきが空気をほとんど
動かさなかったとしても、空気はそれを感じ、過ぎ去った。

Friedrich Hebbel: Sommerbild. In: Deutsche Gedichte für die Hauptschule. Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S. 20

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