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【詩の翻訳】ロビンソン/クリスタ・ライニヒ

ロビンソン

ときどき彼は泣く、ことばが
じっと喉にあるときに、
しかし彼は学んだ、しかるべき場で
黙って自分をあしらう術を

そして昔ながらの事どもを見つけ出す、
半ば必要に迫られて、半ば遊びで、
石を割って刃にし、
柄に縛り付けて斧にして、

貝殻の縁で
自分の名前を岩壁に刻みつける、
とても頻繁に呼ばれていたその名前が
彼にはゆっくりと未知のものになっていく。

Christa Reinig: „Robinson“, In: „Deutsche Gedichte für die Hauptschule”, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Frankfurt a. M.: Diesterweg 1966, S.84.

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