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【詩の翻訳】それは春/エドゥアルト・メーリケ

それは春

春は自分の青いリボンを
ふたたび風になびかせる。
甘い、よく知る香りが
胸騒ぎに満ちて大地をかすめる。

スミレはもう夢みている、
すぐにも姿を現しそうだ。——
耳をすまして、遠くからハープの音が。
春よ、そう、それはおまえだ!
僕はおまえを聞いたんだ!

Eduard Mörike: Er ist‘s. In: Deutsche Gedichte für die Hauptschule. Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S. 16

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