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【詩の翻訳】愛の歌/ライナー・マリア・リルケ

愛の歌

僕は自分の魂をどう抑えたらいいんだろう、
君の魂に触れてしまわないように。魂を
君を超えて他のものへとどう高めればいいんだろう?
ああ、僕はむしろ魂をなにか
失われたもののそば、暗闇の中にしまっておきたい、
見知らぬ静かな場所、
君の心の奥底が揺らいでも、それ以上揺らぐことのない場所に。
しかし僕たちに触れるもの、君と僕とに触れるものすべてが
僕らを一つにする、まるで
二つの弦が一つの音を奏でるボウイングのように。
僕たちはどんな楽器に張られているんだろう?
どんな奏者が僕らを手に取るんだろう?
ああ、甘き歌よ。

Rainer Maria Rilke: „Liebeslied“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.65.

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