見出し画像

【詩の翻訳】クリスマス/ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ

クリスマス

市場や通りからは人が消え、
どの家も静かに灯りがついて、
僕は物思いに耽りながら小道を歩く、
すべてが祝祭の雰囲気をまとっているようだ。

窓辺では女性たちが
色とりどりのおもちゃを敬虔そうに飾っていた。
大勢の子どもたちが足を止めて眺め、
そうしてじっと立ち止まって大喜びしている。

そして僕は城壁を出て
平野まで歩く、
崇高なる輝きよ、神聖なる慄きよ!
世界はこんなにも広く静かなのか!

星々は高く輪をなして、
雪の姿をした孤独から
素晴らしい歌のように立ちのぼってくる——
おお、汝、恩恵あふれる時よ!

Joseph von Eichendorff: „Weihnachten“, Hrsg. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.29-30

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?