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自分の人生を生きるYORIDOKOROプロジェクトin新潟

2021年より『大学生と共に自分の人生を生きるということについて対話したい』と考えるようになり、大学のゼミや授業に講師として参加したり、学生コミュニティの皆さんと対話プログラムを開催するようになりました。
今回は新潟大学・新潟県立大学の皆さんと共に対面でのセッションを行ったので記録としてnoteをまとめておきます。

数年後、この活動を振り返った時、必ず『この取り組みがキーポイントだった』と思えるような中身の濃い時間でした。開催後3日たった今もなお、私の心身に強いインパクトを残しています。

YORIDOKOROプロジェクトとは何か?

私は2014年よりプロコーチとして活動しています。この8年間で1800時間を超えるパーソナルセッションを提供させていただき、2020年からはコーアクティブ・コーチングを日本でお伝えしているCTIジャパンというトレーニング機関で講師としても活動しています。

その活動をしている中で、私が数年前から感じていたことが一つあります。それは『人の話を聴く、自分の話をする、という機会がもっと若い時からあれば自分自身の気持ちに素直に生きることがより早くから出来るのではないか』ということ。

人生も折り返しの時に入って、自分の正直な声に耳を傾け『本当はもっとこう生きていきたい!』と素直になられる方を本当に良くお見掛けします。

そのこと自体、自分の人生を生きる上で本当に大切なことだと感じていますが、同時に思うのです。これ、もっと早くに気が付けたら人生でより多くのチャレンジができたんじゃないのかな、と。

もちろん人にはそれぞれのタイミングがありますが、少なくとも『自分の声を聴く、人に丁寧に聴いてもらう、人の話を丁寧に聴く』ということについては人生の中で長く体験すればするほど、役に立つことも増えるよね、と。

そんなことを思ううちにふと、『大学生と共に、こういう事を深めていったらどんな可能性が開くだろうか。一度試してみたい』と思うようになりました。それがこの『YORIDOKOROプロジェクト』が立ち上がった最初のきっかけです。

集まった仲間たち

そんな思いを持ちながら日々を過ごす中で、私は、この思いを言葉にして伝えるようになりました。『大学生に対話やコーチングをお届けしてみたいんだよね』と本当に気軽な感じで話していったのです。

その話を聴き『それなら一緒にやろうよ』と集まったのが今の5人の仲間たちです。今回は全員揃うことが叶わなかったけれど、現役大学生から社会人に至るまで幅広い年齢・キャリアのメンバーが繋がりました。

仲間であり、友であり、家族でもある。そんな繋がりを感じます。

新潟で初めて開催したセッションの様子はこちらにまとめています。

年間を通じて『自分を深める対話』をしていく時間

このプロジェクトでは、年間3回の対面セッションと2回のオンラインセッションを実施しています。プログラムを明確に決めてやっていく、というよりは、集まって下さった大学生の皆さんの声を聴きながら『自分について知る』『相手について知る』『仲間を頼り、繋がりながら生きる』ということについて理解と実践を深めていくような時間です。

今回は3回ある対面セッションの2回目、でした。7月1日~3日というスケジュールで新潟県の岩室温泉にあるシェアハウスを訪れ、終日セッションを開催しました。

まるで田舎の実家のような安心する風景
自分についての気づきをお互いに共有することで、自分と相手について深めます

この取り組みを通じて世界に届けたい事

大学生の皆さんに対話やコーチングをお届けし、自分や相手について一緒に深めていきたい。私がやりたいことはシンプルにそれだけです。一緒に活動している仲間の皆さんにもそれぞれに願いがありますが、一つ共通点があるとしたら『自分を生きる、ということについて意識的であってほしい』という願いです。

この人生は紛れもなく『あなた自身』のもの。そのことに気づき、自分の本当の声を聴き、それを誰かに伝え、自分を生きるためのチャレンジを一つずつ試してほしい。そう願うのです。どんなチャレンジでもいい、一つ一つトライするうちに『この人生は自分の人生だな、成功も失敗も含めて』と思えるようになると思うのです。

自分の人生を生きる、ということは、敷かれたレールを走る事でも、推奨された道を目指すことでもなく、自分で何かを決め、そこに向けて自分自身の力で進んでいくことなのです。

私はコーチとして沢山の人生をサポートする機会を頂いてきました。そこには、社会的に成功を収めたビジネスマンもいれば、これから社会に出るという学生の方もいらっしゃいます。様々な人生の物語をお聴きしてきましたが、皆さん共通して『自分の本当の気持ち』を話したがっていて、自分らしい生き方を探しているのです。

そこには社会的立場の違いも年齢の違いもないのです。

だとしたら『自分を生きる』ということについても色んな世代が一緒になって対話し、応援しあい、時には励まし合って進んでいくことが出来るのではないか、そんな風に考えています。

今回の新潟セッションでは、対話を重ねてきた学生の皆さんがより主体的にこの場を活用しようとしている空気を感じました。インプットをしに来た、という受動的な姿勢ではなく、インプットとアウトプットを同時にすることで仲間やセッションの場そのものにも貢献しようという気持ちが伝わってきたのです。

そうすればするほど、得られる学びや気づきは多い、ということを直感的にわかっているのだな、と感じます。それは本当に本質的な学びに繋がります。

会を終える時、ある学生の方が『人っていいですね、改めてそう思いました』と話してくれました。

私はその言葉を聴いて胸が熱くなり、一緒に進行した仲間の目を思わず見てしまいました。彼の表情もまた、深い感動を感じていることが伝わり、この取り組みを半年かけてやってきたことに間違いが何一つなかったことを実感したのでした。

この取り組みがやがてどんな実を結ぶのか、それはまだ私達にはわかりませんが、この取り組みを通じて私自身が大きな幸福感を得ていることは事実です。その充実感がある限り、この活動には大きな意味があると思うのです。突き動かされるように取り組む、ということは人生にそう度々起きることではないから。そういう時は迷わず進めばいいのだから。

次は9月にオンラインセッション、そして11月に対面セッションです。
季節を経た彼らに再会することが今からとても楽しみです。


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