マガジン

  • ひいばあちゃんのお小言集

    実は私が母から食らったお小言を私の孫が食らってる体で書いています。必要だなとか、いいこと言ってるなとか、やっておいたらよかったなとリスペクトできるお小言をご紹介します。 登場人物は、私と母と娘と孫娘です。

  • ポンコツばあちゃんの終活日記

    永遠のセブンティ 終活適齢期にあって、ちまちま片付けて時間が過ぎていく。 後、どれだけ残されているのかわからないのに 残された日々を楽しまなくてはもったいないのではないのか。 ポンコツがどれだけ発動するのか数え上げれば もう。可笑しくて笑うしかない。 これも終活かなと思う。 他の人は知らんけど~。

  • 私の100枚の自分史

    一枚の写真や絵から語り継がれる自分史。  「思い出の1枚」から質問シートに答え、お互いにシェアをしながら進めます。いつしか過去の出来事や思いが未来へと繋がっていく。  人生という大きな線上にある一つの点を切り取って、思い出の写真とともに短いストーリーにまとめると「一枚の自分史」になります。  なにげない日常生活の中に自分史があります。自分を見詰めることによる発見に驚き、この後の生き方のヒントが生れたり、ご自身の来し方に親愛の情が湧いたりする。  100人と書くプロジェクト。誰かと一緒に書く100枚の自分史です。

  • 母のお作法・・・こころの思草(しぐさ)

    母は若いころに、福井の山奥から東京に出て、旧家の行儀見習いさんとして女中奉公しながら高等技芸専門学校に通っていました。 その頃に、一番女中さんから厳しく行儀作法を仕込まれました。 私は母から言われて自然にできていること、今頃やっと分かったことなど、分かっていてもできないことなども、ここに書いておくことにします。 たぶん、母は伝えたかったはずのこころの思草(しぐさ)です。

  • 習作集

    軽妙洒脱なエッセイが書けたら 小説が書けたら コラムが書けたら 習作集です。

最近の記事

遅れてやってくる流行りの鼻炎

4月10日、葉桜の頃、流行りの鼻炎がやってきた。 前日、奈良の名だたる石上神宮、大神神社、樫原神宮、飛鳥と、友人がすべて車で連れて行ってくれた。大満足して帰って来たけど、少し寒かった。それで風邪を引いたんかと思ったけど、どうも違う? 杉の花粉からヒノキの花粉の最盛期やという花粉情報が流れてくる。 もしやと思ったのが始まり、そこから5月、まだ目が痒いわ、鼻は詰まったままで息苦しいわ、のどはエヘン虫が絡んだやし、声が出しにくいわでええかげん辛い。 これまでも風邪ひいたと思ったの

    • 山日記:天城連山縦走

      2007年11月4日(日)  6時前、バスは夜明けの富士を見るために到着。残念ながら、雲に覆われて、中腹だけがシルエットで見えているだけだった。  7時半、天城高原ゴルフ場登山口から上り始める。 伊豆は温暖な地域。原生林は亜熱帯を思わせる。灌木の道を緩やかに登って、次第に急勾配になり、1時間少しで、万二郎岳の頂上の看板は現れた。 紅葉が散り敷く道を辿っていくが、真っ赤な道を見ながら進むわけだから、まるで目の中がずっと火事・・・!  山頂から天城連山縦走路を1時間余

      • 一枚の自分史:「私の人生、こんなに頑張っていたんだ」と涙した人のこと

        和歌山の再就職支援の教育機関でキャリアコンサルタントとして、2011年から5年間、仕事をした。 そこでは、様々な研修があった。PC、医療事務、介護ヘルパー研修、障がい者就職支援など、すべてのクラスで5日間、キャリア研修を担当した。初日はアイスブレイクと訓練に向けてのメンタル研修、途中でマナー研修1日と自己理解と目標設定で1日、志望動機と書類作成で1日、最終日、目標達成のためのメンタル研修を、10クラスを4か月間、週に3日で行っていた。 確か医療事務のクラスだったと思う。女性

        • 一枚の自分史:給与明細書

          私が給与明細書をもらっていたのは、学生時代のアルバイト以外では、1972年~1975年と1983年~2010年の間、352回、賞与明細を入れたら411回いただいていた。数えてみて驚いた。ざっくりと手取り額を計算してみて、また驚いた。毎月、些少に感じていたけれど、チリも積もれば山となっていた。 そのお金は一体どこに消えたのだろう・・・。そのほとんどが家計に消えていたのだが、まずは人が生活していくというのはそれだけ消費をしていくことなのだと改めて思った。 さて、私は給与明細をい

        遅れてやってくる流行りの鼻炎

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        • ひいばあちゃんのお小言集
          14本
        • ポンコツばあちゃんの終活日記
          4本
        • 私の100枚の自分史
          132本
        • 母のお作法・・・こころの思草(しぐさ)
          7本
        • 習作集
          6本
        • 講座録から
          5本

        記事

          お小言集:ありがとうは日本語の最高の言葉

          忘れられない学生さんがいます。 1990年代、私の40代の頃のお話です。ずいぶんと経ちました。 会社では、30年近くを採用の仕事に係わって、かのバブル採用も採用側として経験しました。 その頃 、会社訪問に来てくださった学生には自らお茶を運んでいました。 その時の学生たちの反応には五通りありました。 訪問カードを記入していただいている、その机の端にどうぞと声をかけてお茶を置いていきます。 先ず、カードの記入に気を取られていて、お茶を置かれたことにも気が付かないケース、この

          お小言集:ありがとうは日本語の最高の言葉

          同窓会あるある・・・

          同窓会ネタ連続投稿です。 高校の卒業56年目の同期全体同窓会、2024年4月13日。 ここしばらくは10年毎だとこれからは逢えなくなることが増える。だから5年に一度開催して生存確認するようになった。5年に一度は案外に忙しい。 20期生は11組で550人いた。その中で50人が旅立った。 あのころは、まさかこんな日が来るやなんて考えもしなかった。 そして、150人が連絡が取れない。350人中100人が集まった。 それは多いのか少ないんだろうか。55年を経て、約3.5人に一人がこ

          同窓会あるある・・・

          お小言集:やかんはあかん!

          人の話を横から口をはさんで取ってしまう。 やかんは、横に口がついいているやろ。 人の話を横からさらって、自分の話に持って行ったりする。 そういうのをやかんっていうんやで。 母から食らったお小言でした。 子どもやから、つい、 「それてわたしかって・・・」 とか、いつか違う話題になってしまう。 そういう場面があると、よう言われました。 ぴしゃっと言われるたびに、 「あ、またやってしもた。わたしてあかんなぁ」 と、よく落ち込みました。 おしゃべりな私は、そんなつもりはないのに、そ

          お小言集:やかんはあかん!

          お小言集:一事が万事、いつもやってないことは急にはでけへんもんや

          作法会で学んで一番最初に学んだことは 自分はマナーができていないということでした。 お作法について、マナーについて なんと知らないことの多いことかということでした。 そして、次には 知っていても、きちんと理解できていなかったこと。 そして、その次は 頭で理解できていても、意識しないとできないこと。 無意識でもできることは、 すべてが子どものころから習慣になっていること. 会社では新入社員研修でマナー研修や 接遇の研修を仕事としていたので、 多少はできている、解ってい

          お小言集:一事が万事、いつもやってないことは急にはでけへんもんや

          お小言集:この人との共通点は?

          この人と仲良くなりたいと思った時 人は、どこかに共通点がないかと探します。 例えば、出身地が同じだったりしたら、それだけで嬉しい! 思わずローカルネタで盛り上がったりしませんか? 関西だとタイガースファンだとすぐに溶け込めたり、 意外な部分で一緒だったり、こだわるところが一緒だと 嬉しかったりします。 心理学でいう類似性の法則では、 人は共通点が見つかった時、心が近づくと言われています。 ところで、あの人との同じところはどこだろう? まずは探してみませんか? 相手と

          お小言集:この人との共通点は?

          お小言集:傍を楽にする

          昨日は 滋賀県の高島中学校で 「職場体験前のマナー講習」を お届けしました。 体験してきてほしいのは 仕事をすることで 誰かの役に立つことが嬉しいという 体験をたくさんしてくることだと お伝えしています。 人の役に立つことを喜びとできること。 そのことが仕事を通じて人を成長させる。 仕事が人を育てる。 愛するものと打ち込める仕事があることは 幸せなことです・・・。 人の役に立つことを喜びとできる子供を 育てるために私にできること。 マナーもそのツールの

          お小言集:傍を楽にする

          お小言:天使のこんにちは

          先日、電車の中でのこと、赤ちゃんと隣り合わせました。 つい赤ちゃんには眼がいってしまいますよね。 赤ちゃんは、恥ずかしそうに、私の顔を見詰めてきます。 にこっと笑って、「こんにちわ」と声をかけました。 すると、しっかり顔を見て、うれしそうに笑って、 頭をぴょこんと下げてくれるのです。 そこからは「こんにちは」攻勢です。 いちいちきちんと頭を下げてくれるのですよ~。 もう~可愛いくてたまりません! 「賢いですね~。これからもず~っと きちんとご挨拶のできる

          お小言:天使のこんにちは

          若き日に友と誦した歌

          先々週に、母校で部活のOB会があった。青空に満開の桜が眩しい日やった。 5月の陽気の中を大学前の坂道を喘ぎながら登る。相変わらずの長い道のり。学生時代、どんだけ走って上がったことやろか、しんどかった。だが、ほんまにしんどいのは門をくぐったそこからやった。心臓破りの法文坂を走るやなんてあり得へんかった。学舎についてもくねくねと続いて目的地に着くまでそこそこかかった。 有難いことに、今日の会場は門から一番近い学舎となっていた。 5年前までキャリアセンターに仕事でやってきていたので

          若き日に友と誦した歌

          お小言集:何でも陽に捉えることやね

          この世の不幸のすべてを背負ってるような顔をしてると 「暗い顔していなさるな」と必ず言われた。 「何でも陽に捉えることやね」 「陽にとらえる」という言葉の響きが好き。 いわゆるポジティブシンキング 何事も明るい方向にとらえて対処していくこと。 ものごとを楽観的にとらえるようにつとめることは 昔からの言い回しの中にもあった。 昔の人の方がポジティブ思考? コップの水がもう半分しか残っていないと考えるか、 まだ半分ものこっていると思うか。 ものは考えようでおもしろくもなるし、

          お小言集:何でも陽に捉えることやね

          習作集【小説】ソフトクリーム

          商店街は夏の陽ざしと人の汗でむせる様な暑さだった。部活の仲間と歩いていた。 心斎橋に昔からあったソフトクリームやさんの前で剛志は立ち止まって、ソフトクリームを買った。 ペロッとひと舐めすると 「はい、食べる?」 と言って有美に食べさしのソフトクリームを突き出した。 真夏の太陽を浴びたアイスクリームはすでに解け始めていた。 大きな舌で舐めた跡が妙に艶めかしくついていた。 「 嫌だ!要らん!」 有美は汚いものを見るような目をして剛志を睨んだ。 すると、剛志は有美の横にいた美知にア

          習作集【小説】ソフトクリーム

          「ひいばあちゃんのお小言」

           私の講師業の始まりはマナー講師からだった。きっかけは母だった。  父が68歳で亡くった後、母は天下茶屋で70歳を超えても、一人で元気に暮らしていた。ある日、 「福井県の大野の作法の家元のところに通って、師範の看板もらってくるから、二つ入っている生命保険を一つ解約してもいいよな?」  と言って来た。  確かに、茶道や華道など、こういう習いごとで師範の看板をもらうには百万円近くかかるが、何で今さら、そんなことを言い出だすのだろうか。  そのころは認知症とは言わず、痴呆症と言っ

          「ひいばあちゃんのお小言」

          もう、転ばないと思っていたのに・・・

          70歳になったら、もう転ばないと思っていた。60代では、まだ走れた。だからつい走ってしまって、その挙句よく転んだ。だが、70歳になったらもう走れない。だから転ばない。そう思っていた。のに・・・。 山歩きでも、転ぶのは下りだ。膝のバネが擦り切れているから、一歩一歩を慎重に下ろしている。体重増加が順調になってからでもめったに転ばなかった。のに・・・。 だが、今年の1月に派手に転んだ。それは見事にぶっ飛んでいた。 午前中からあちこち出かけて歩き回って草臥れていた。その後に、大切

          もう、転ばないと思っていたのに・・・