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ゲームレビュー #3 カプコン ベルトアクション コレクション/Nintendo Switch・PS4・Xbox One・Steam (後編)

#3 カプコン ベルトアクション コレクション/Nintendo Switch・PS4・Xbox One・Steam
プレイ環境:PS4(純正コントローラー)

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前回に引き続き、『カプコン ベルトアクション コレクション』から、残りの3作品のレビュー。
前回同様にすべて日本版、オフラインの1人用プレイである。友達がいないから。

ていうかふと思ったけど、別にオムニバス収録だからってレビューも1つの記事にまとめる必要なかったような気がする。
前後編にまとめたから記事2つで終わっちゃったけど、これ7件の記事に小分けにしても良かったじゃんね。
…次からそうします。


・ザ・キングオブドラゴンズ

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世界を狂わせたレッドドラゴン“ギルディス”を倒し、財宝を手に入れるため5人の勇者の旅が始まる!
…という、世界を救うがそれはそれとして財宝は貰うという、なんか生々しい勇者たちの冒険譚。


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一定数得点を稼ぐとレベルアップし、体力の限界値が上がる。
また道中で武器と防具のレベルアップができるアイテムを手に入れることができ、入手すると攻撃力・防御力がそれぞれ上がり、見た目も強そうなものに変わっていく。
この辺は前回紹介した『ナイツ オブ ザ ラウンド』と似ているのだが、見た目が強そうになっても、同時に敵もどんどん強くなるので、その強さがどうも実感できないという点まで同じである。


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このゲームも個性豊かな5人の中からキャラクターを選んで進めていくのだが、面白いのはなんとなく非力な回復役みたいなイメージの強い僧侶(クレリック)が一番ガタイが良くて物理ダメージが高そうな巨大メイスで相手をブチ殴るというところ。

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左下のドット絵が既に相当キテる。


「一瞬無敵になって自キャラ周りを一掃する」というのがベルトスクロールには定番のメガクラッシュだが、今作においてのメガクラッシュは“魔法”という立ち位置で、「一瞬無敵になりつつ画面全体の敵を攻撃する」というものになっている。
なのでコンティニュー回数に拘らなければひたすらコンティニューして魔法連発してれば完全に遠くから敵を完封できる。
また画面全体を攻撃する魔法アイテムは道中に拾う(その場で起動する)ことも可能なので、意外とサクサク進めたりする。

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なおプレイヤーキャラとして“魔法使い”も使えるが、メガクラッシュの魔法に対して何かアドバンテージがあるわけではない。


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すっごい余談になるが、このベルトアクションコレクション収録作品の中で唯一この作品だけはAC版をプレイしたことがあった。
昔家族でよく行っていた温泉施設のゲームコーナーにあったのだ。
当時キッズだった自分は一番早く風呂から上がっては、家族が上がるまでこのゲームをやっていた。
そしてすぐ死んでいた。


・キャプテンコマンドー

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近未来。キャプテンコマンドーを筆頭とした『コマンドーチーム』が、『犯罪超人』たちを殲滅するために立ち上がる。


SFC版やPS版が存在するが、AC版も含めてどれも自分は未プレイで今作が初。
個人的には『ベルトアクション コレクション』収録作品の中で一番難易度が高いんじゃないかと感じた。

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バラエティ豊かな4キャラの中から1人を選んでプレイする。
『ファイナルファイト』に続くベルトスクロールアクション第2弾とのことで、ダッシュやダッシュ攻撃などの新要素も盛り込まれ、スピード感も増しているが、微妙に当たりづらい疑惑の攻撃判定や、全体的に小ぢんまりした感じのグラフィックなど、『ファイナルファイト』よりも爽快感という点で劣る感じ。


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「敵から乗り物を奪って使う」というのも『ファイナルファイト』にはなかった要素。ただこの乗り物は見た目は強そうだが攻撃の隙が大きくすぐボコボコにされるので完全に罠


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ゲーム業界において「カプコンのベルトスクロールは2面のボスがやたら強い」という定説があるが、このゲームも然り。
というか『キャプテンコマンドー』の2面ボスは『ファイナルファイト』のラスボスより強い。

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終盤にはこいつが2匹同時に出てくる。いい加減にしろ。


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ザコ敵はさほど脅威ではないが、とにかく各ステージのボスが異常なほど強い
そして『ファイナルファイト』との差別化のためか、ボスまでの道中が短く、代わりにステージ数が多いという構成になっているので、つまりその異常に強いボス戦が多いという始末。
パンチハメなどが熟練プレイヤーの上級テクニックではなく、攻略に必須レベルで要求される。気を引き締めて挑戦したい。


・パワードギア

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西暦2281年、半世紀にもわたり繰り広げられた地球連合軍とライア公国軍との領星権を巡る争いは遂に終わりを告げた。しかし、その平和は長くは続かなかった。
停戦協定から1年後、完全なる兵士となるべく自らをサイボーグ化した元ライア公国軍大尉アズラエルが、数千のサイボーグ兵士を引き連れ、ライア公国に向けて宣戦布告。ライア星より緊急通信を受けた地球連合政府は、最新鋭機動部隊を派遣することに決定した。
※wikiより


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ロボットを操作して進むベルトスクロール。
このロボットはガンダムのようなスリムな細身なものでもなく、どちらかと言うとボトムズのようなずんぐりむっくりなものだが、操作性は極めて良好で、自在にロボットを操れる感触が心地良い。


このゲームの最大の特徴は相手のロボットが装備していた部品を奪い、その場で自機に装着できるというもの。

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初期装備のアームはパンチが主力だが、このアームをドリルやレーザーソード、グラップル型アームなどに換装し、それぞれの特性を生かした戦い方ができる。
また換装できるのはアームだけではなく、脚部をキャタピラなどに、初期装備のバルカン砲をミサイルなどにそれぞれカスタマイズできるので、進めていくうちにゲーム開始時とはまったく違った容姿になっていく。


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ベルトスクロールゲーは基本的に画面をスクロールしていくと画面外から敵が入ってきたり、待機状態の敵に自キャラが近づくことで襲ってきたりするが、このゲームは“ある程度自機を進めるとスクロールが止まり、画面外から敵が一斉に入って来る”という場面が多い。
そのため敵を画面の片方に寄せながら進めたり、敵をスクロールアウトさせてしまうという従来のテクニックが通用しづらく、挟み撃ちにされて一気に窮地に陥る。
まぁそんな場面をカスタマイズした武装で打破していくのがこのゲームの醍醐味ではあるが。



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大きめに描かれたロボットが画面内を縦横無尽に動き回り、重量感のあるSEと共に敵をガッツンガッツン破壊していくのが最高に爽快。
また自機もダメージを受けると破損しパワーダウンするが、そこに新たに敵が装備していたアームを付けて戦線復帰するなど芸が細かい。
男の子が好きな要素がこれでもかと詰まった名作。


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