見出し画像

ソムリエの1日(レストラン編)in France

かつてはフランスで★付きレストランにて食事をするのは一つのステータスであり、働くのを「夢」見る時代もあった。今から20年前までは日本人はこぞって料理の勉強に行っていたもの、今ではフランス人が日本に学びにくるような時代にもなった(コロナ前)インバウンド全盛だった昨年まではレストラン業界は常に人手不足。今では完全に人あまりだが。。人は集まらない。。よもやレストラン分野は安定しない仕事になってしまったのが残念な部分も。。どうにか盛り返したいところだがいかせん先が見えない、フランスのレストランの話に戻してみたい、日本ほど資格に固執しない気質なせいかフランスでは資格のないバッチだけつけてソムリエ業務というのは珍しくもない、それだけ身近にあったのだろう、我々が日本酒をコンビニで売っているような感覚なのは間違いないが、ワイン離れはフランスでも進んでいる。Parisの星付きレストランのソムリエたちは黒の長袖ベストかタキシードに黒エプロンが基本で、レストランではウォークイ・ンセラーが基本!平均して2万本ぐらいはあるだろうか、それぐらいのストックは★付きでは欠かせないかもしれない。(全部では無いが)ソムリエの仕事としては在庫の管理・デイリー確認・グラス準備!日本と違い「ほぼワイン関係漬け」ワイン以外触らないケースが多い。日本だとお皿の配膳や下げものなど全てにおいてソムリエもサービスマンも行うがこちらではあまりない(あくまで2つ星以上ぐらい)

画像1

夕食は20時が基本(日本の18時ぐらいの感覚)その前に行くと嫌な顔されるか寝ている場合がある。レストランにおいては、オードブル担当・魚担当・肉担当・ソース担当・デザート担当など皆分業で、他人の仕事は基本的しない、デザート担当者など場合によっては20時の出勤だ。まあ働きすぎの日本人の感覚からサボっているぐらいかもしれないが、自己主張の強いフランス人はいい通せば大体OK。ソムリエは料理長と話しながら今日のワインを決めていく感じだが、慣れたお客は夕食の5時間ぐらい前に来てワインを選びでキャンターすることがよくある。(特にボルドー)いい意味で大雑把だがよく働くしこなす。食中の違いで日本人と違い、口の中の食材が入っているときにワインを流し込むことはしない。日本人がくると大体グラスの縁が白くなる。これはいいか悪いか?難しいところで文化の違い。我々はミックス文化だ!口の中で混ぜたい。ソムリエ(サービスマン)としての出勤はおおよそ10時前後ランチタイム前だ、ランチタイムの忙しい時間は13時だ。最近でこそ少なくなったが古風なレストランだとワインを飲まなくてもチップの代わりに3000円前後のワインを頼み自分は一口だけ飲んで

画像2

後は従業員の賄いにとワインをくれる。飲まないから頼まないという感じがないのが粋な感じでもある。チップ制の国の学びかもしれない。そのような残ったワインを集めて賄いのときに出すのもソムリエの仕事。日本と違い業者にワインをお願いするのではなく、直接現地に赴いて購入するのがもっとも大きな違いかもしれない。


客単価2万円を目指すサービス業マガジン

次回 ソムリエの1日 in France ② 全2回

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?