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わたしは幼い頃から海が怖い。眺めるのは好きで「山育ちだし」ずっと大人になるまでそんなふうに思っていた。ヘリコプターが墜落し乗っていた人は誰も見つからない。そんなニュースを聞いたある日祖母の言葉をふと思い出した「海にはたくさんの人が沈んでいて少しずつ溶けて水に還る」わたしは海が怖い

一緒にいた2年間、君は何もくれなかった。誕生日もクリスマスも「子供のためのイベントでしょ」と笑った。だけどわたしは君を嫌いになる理由を未だに見つけられない。最初から最後まで大人の女に「未来への希望」を夢見させることもしなかった思い出のほとんどない君だからこそ今でも思い出してしまう

「もうすぐ朝だよ」彼に声をかけると眠そうな目を擦り帰り支度を始めた。彼には帰る場所があって、そこはわたしの隣じゃなくて、わたしは彼と朝焼けを見ることはない。彼の背中が薄ら青い色に消えるのを見送ったあと、空を見上げるとそこには太陽があった。まるで嫉妬に燃えるわたしのような太陽が。

「じゃあね」と帰る彼は何回も振り返った。窓から眺めるわたしに手を振りまた歩いて振り返って手を振る。わたしはそれが嬉しくて見えなくなるまで手を振り続けた。あの夜もいつものように彼を目で追った「ねぇいつもみたいに振り返って。別れ話は嘘だって手を振ってよ」彼は最後まで振り返らなかった

わたしはニキビ顔で「ブス」とか「かわいくない」と言われたり友達と比較されたりすることもあって「もっと鼻が高かったら」なんて思ったこともあったけど不思議と自分の事を嫌いにならなかったのは嫌いなものを入れるスペースなんてないくらい服とか音楽とか漫画とか好きなものがたくさん溢れてたから

デートで会うと「うーんなんとなく今日は気分じゃない」そんな紫陽花のような移り気の君に合わせて「わたしもそう思ってた。違うとこに行こ」そんな彼は言った「君って勝手だよね」そうか…わたしは勝手な人間なんだ。じゃあもう「君が嫌がるかもしれない」なんて考えなくてもいいねとそっと削除削除

昔から「ピンクが似合わない」と言われていた。「女らしさ」ではなく「女の子らしさ」その代名詞がピンクという考えは変わらない。このジェンダーフリーが叫ばれる中で色で性を表現するのも色で性に憧れるのも自由。わたしはピンクが似合わないけれどピンクに塗られた爪を見るたび「かわいい」と思う

承認欲求を満たすのに本当は「女」である必要はない。だけど安易に満たそうとして顔や下着を出してしまう。性の承認欲求を満たす相手はあなたにそれ以外の価値を感じていない。だけどその先は沼でしかない。そこから抜け出すには「リアル」で「自分自身」で自己肯定感を高める方法を見つけるしかないの

「ありがとう」というのは「有ることが難しい」という語源からきているそうです。自分にはできなかったこと、自分では気付けなかったことへの感謝です。つまり「ありがとう」は新しく開いた自分自身への肯定なんです。だからわたしはこの言葉がとても好きなんです。こんな呟きを読んでくれてありがとう

ふと目にした記事はわたしの生活様式にあっていて素敵だなぁと思ったのも束の間、コメント欄は批判の嵐だった。みんなこの生活の変化でストレスを抱え批判を文字にしやすくなっているのだと感じた。ネガティブな言葉は人を汚染していく。だからしばらくTwitterはおやすみして筋トレ週間へ

‪マスクが届かないところもあるみたいですが学校が始まる前に届くといいですね。安くなったとか簡単に買えるとか言いますが全ての家庭が同じじゃないんです‬

‪大人は届いたマスクそのものを子供の前で批判しないでください。馬鹿にしないでください。悪意は伝染します。攻撃の刃は減らしましょう

「芸能人だって政治について知識がなくても批判していい」というのは個人的には半分くらい賛成なんだけど正しくは「芸能人だって政治について知識がなくてもその発言に責任が取れるのであれば批判もしていいし肯定もしていい」だと思ってるんですよね。発言の自由と責任を別に考えちゃダメ

セックスって結婚生活と同じで愛があれば乗り越えられるものじゃないんだよね。対位や時間、それはお互いがちゃんと考えることであって、そこに負担がかかってしまうと苦痛でしかない。愛があるからこそ耐えようとするんだけど、挿入時や行為後の痛みは同じ女でもわからない辛いものなんだよ

うちの方はまだトイレットペーパーが買えないんだけど、そろそろトイレットペーパー買うために並んでる人たちに「突撃隣のトイレットペーパー!」って家の中見せてもらおうかな。それでもし見つけたら土下座して売ってもらおうかな。「トイレットペーパーください!」って近所に聞こえるように