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【開催報告】テーマトーク「宝塚歌劇」(2021/12/6)

宝塚ファンの方も、そうでない方もこんにちは!学生スタッフで宝塚ファンのはーちゃんです。

今回は12/6に開催した、参加者の皆さんと宝塚歌劇についておしゃべりするイベント「テーマトーク:宝塚歌劇」の開催報告をお届けします!(イベント名に捻りが無いですね、イケてるイベント名を考えたい!)

基礎知識の説明

まずは簡単に基礎知識の説明を行いました。公式HPにも初心者向けの説明がいろいろ載っているので、興味ある方は以下のURLに飛んでみてください。

どんなことを話したか

次に早速おしゃべりタイムです。以下のテーマを用意して、率直な意見や疑問点、作品の感想などを話し合っていきました。

①あなたにとっての宝塚歌劇のイメージは?
②(ファンの方へ)ファンであることでモヤモヤしたことはある?
③どんな男役像・娘役像にひかれるか?またそれはなぜか?
④今後どんな作品が作られてほしいか? 
キーワード:「男役」と「娘役」vs「男性」と「女性」、時代ごとのヒロイン像の変遷、「女性」ならではの「男役らしさ」、異性愛至上主義、男女二元論、恋愛至上主義・・・

どのような意見が出たか、かいつまんでご紹介します!

①あなたにとっての宝塚歌劇のイメージは?

・まさに「美」そのもの
・女性ファンが多そう
・歌が上手くてボーイッシュな人は「宝塚いけそう!」って言われてそう

参加者の声より一部抜粋

②(ファンの方へ)宝塚ファンであることでモヤモヤしたことはある?

・舞台上で勝手に抱きつくシーンを見て、「性的同意を取って!」と思う自分と、「いいぞ、もっとやれ!」と思う自分が頭の中で殴り合ってしまう
・自分が宝塚歌劇を好きなことで、世の中に蔓延する男女二元論を強化してしまっているのではないか
・「宝塚が好き」と言うと、「乙女なんだね~」と返されるのがモヤっとする

参加者の声より一部抜粋


③どんな男役像・娘役像にひかれるか?またそれはなぜか?

・歌の上手い娘役
・オールラウンダーな男役
・強く踊れる娘役!!

参加者の声より一部抜粋

④今後どんな作品が作られてほしいか? 

・ヘテロセクシュアルを超えた作品や、恋愛=ゴールに収まらない作品
・旧作の再演をどんどんしてほしい!(古い規範はアップデートしたうえで)
・男役×男役をもっと観たい!

参加者の声より一部抜粋

以上、本当に一部ですがご紹介でした!

感想・企画背景

GSセンターで開催するイベントということもあって、ただただ楽しくヲタクトークをするというよりかは、ジェンダーやセクシュアリティの観点から、時にはクリティカルな意見も交えて話し合えたのが企画者として嬉しかった点でした。私自身、「宝塚歌劇におなじみの男役と娘役のロマンチックな恋愛物が好きな自分」と「ジェンダー規範が抱える問題について学んだ自分」をうまく受け入れて舞台を楽しんでいけるのだろうか?と悩んでいる最中なので、参加者の皆さんと意見交換ができてさらなる自己理解につながったように思います。
特に、男役から娘役への「キュンとする」仕草と「性的同意」の折り合いのつけ方、という話や、伝統と革新のバランスの取り方についての話が深く印象に残っています。

長年の宝塚ファンという方から、興味はあるけれど実際に観たことはない、という方まで様々な方にお集まりいただきまして、本当にあっという間の90分間でした。まだまだ話し足りない、という声も聞こえてきて、イベントを企画して良かったな~と思えました。「興味が出てきたので一度観に行ってみたいと思う」という声も頂いて、ファン冥利に尽きました!笑

「宝塚歌劇」というテーマでイベントを開催するのがGSセンター史上初だったのですが、来年度以降も、舞台表現とジェンダーについて考えるイベントを企画したい!という思いが深く胸に刻みこまれました。