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静物1 林檎

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ひとつの写真に対して、なぜそれを撮ったのか、どういう構成にしたのか、なぜそういうカメラ設定にしたのかを考察する。

1.被写体選定

東京都写真美術館で行われている山沢栄子の展覧会に行き(詳しくは下記を見てほしい)、自分が今あるもので静物写真を撮るならと考えてみた。

静物写真といえばというものは無い気がするが、絵画・静物画といえば「林檎」である。その林檎をサルグミンヌのオーバルプレートにのせてみた。直に置くというよりは、何か皿にのせることが良いように思えた。さらに、この皿は黴で侵されている。それと林檎の関係に良さを感じた。最初、背景は白だったのだが、黒に変更した。それは、皿の黴であったり、林檎自身を主張させること、静物写真という特質を考えた上での変更だった。

2.構図

林檎は中心に。画面の手前は皿から入るよう意識した。出来る限りシンプルな構図にしたかった。オーバルという特性を生かして独特のカーブが林檎を引き立たせてくれるような気がした。

第3章からは撮影環境、撮影情報(撮影機材等)を公開するので、気になる方はチェックしてみてください。よろしくお願いします。

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