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Inverness、アントレプレナーに求められる好奇心と洞察力(5/24/2023)

いまいるInvernessという街はスコットランド北部のハイランド地方にある小さな都市だ。ネッシーで有名なネス湖に通ずるネス川を中心に自然と調和する古めの街はとても美しい。日本でもこういう都市に住みたいと思ってるのだけど、どこがいいんだろうか。
政府機関と企業見学で色々得たものはあったけど、詳細は帰ってから書こうと思う。一つ思い出に残ったのが、友人の好奇心と洞察力についてだ。彼は起業だったりコンサルだったり色々やってきて学期中常々優秀だなぁと思ってた。繊維工場の見学中、ウールとカシミアの違いを説明されたとき、私含め彼以外はなんとなく触ってみたときの肌感覚が違うなーくらいの感想をもちながら繊維の細さの違いなどのレクチャーを漫然と受けていた(漫然と受けていたのは私だけかもしれない)。一方で、彼はウールとカシミアをひとつまみずつ拾いあげて、捏ねくり回したり、引っ張ったり、ちぎってみたり、色々試した結果、それぞれちぎったときにウールのほうが明らかに綻びが大きいことを見つけて、視覚的にも違いを見分けられることに喜んでいた。彼はあまり座学の勉強をしないタイプなのに、色々とやけに詳しいことがあるので、何が彼をそうしているのかかねてから気になっていたのだけどここで謎が解けた。こどものような純粋な好奇心に基づきいろいろ試して新しいことを発見することを喜べる彼にしか見えない世界があり、この好奇心と洞察力が彼をアントレプレナーにしているのだなと妙に納得した。自分も昔はこういう好奇心を持っていたはずなのに、いつ失ってしまったのだろうか。それは私にはどうしたって手に入れられない能力のように見えて、少し落ち込んだけど、意識するだけでも違うと思うので自分の子供から色々と学ばせてもらおうと思う。

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