2005年:ツール・ド・丹下健三 第1ステージ開催
2005年のブログ記事。
ソーシャルネットワーキングサイト「mixi」のコミュニティから生まれたサイクリングイベント「ツール・ド・丹下健三」の第1回が開催された。コースは、都庁〜新宿パークタワー〜ブルガリア大使館〜代々木体育館〜国連大学〜ハナエモリビル〜草月会館〜赤坂プリンスホテル新館〜静岡新聞〜東京ファッションタウン〜フジテレビ。mixiとBD-ML、そして雑誌「ファンライド」の取材陣と、総勢20名ほどの大にぎわいとなった。私はいちおう、コース案の下地を出させていただいた。
集合は新宿中央公園。都庁を仰ぐ。今の都庁は、建てられた頃「豪華すぎる」と批判されたのを覚えている人は多いと思う。本来であれば「東京都」が批判の対象になるべきだと思うのだが、丹下健三も少なからず批判の対象となっていて、当時「それはおかしいんじゃないか」と私は感じていた。というか、それが私と丹下作品の出会いだったのだ。
パークタワーは眺めることもなく通過して(笑)、参宮橋駅からほど近いブルガリア大使館へ。
次は代々木体育館。天気が冴えないのが残念。しかし、改めて見ると不思議な形をしている。時間帯によってはNHKのニュースの天カメに映っていたかも?
続いて、国連大学。広角28mmでも収まりきらない、そのサイズ。国連大学といっても、大学生がいるわけではないらしい。
国連大学の近くの、ハナエモリビル。
草月会館は休館&清掃中だったので写真は撮らず。こちらは赤坂プリンスホテル新館。丹下作品らしいと言えばらしい。
リクルートGINZA8の向かいにある静岡新聞の東京本社。昔は仕事で週に何度もリクルートに来ていて、日常的に静岡新聞の建物を眺めていたのだが、丹下作品だとは知らなかった。
静岡新聞の後は晴海通りを走り、有明の東京ファッションタウンへ。正直なところ面白みのない建物。大塚家具のショールームと100円ショップが入っている。持ち主は東京都がらみの3セクで、先頃経営破綻。どことなく寂しさが漂うし、建物としての個性も感じない。「ここは多摩センター」と言われても通じてしまうくらい。
最終目的地のフジテレビ。やはり、とんでもなく突き抜けている。
裏からのショット。自由の女神のあたりからフジテレビを眺める。この建物ができたとき、多くの人が「あんぐり」としたのではないだろうか。最初に見たときは赤坂のTBSや多摩センターのベネッセに続く「バカ建築」だと思ったのだが、実際に訪れるとそんなことどうでもよくて、あまりの自己主張の強さに見てる側が「こっ恥ずかし」さすら感じてしまう。ところが、丹下事務所のトップページに置かれたスケッチを見てからフジテレビ本社ビルを眺めると、不思議とそこに夢を感じるのだ。ちなみに先日仕事で中に入ったが、内部は割とフツーのオフィスビルだ。
都庁からフジテレビまで、約25km。かなりの建物を見た回ったが、これでもまだ見切れていない。東京カテドラルや東京大学、東京ドームホテルといった大物が残っている。これらの建物を見て回るために、「ツール・ド・丹下健三」は第2回、第3回も予定されている。また、第1回の様子は、6月20日発売の「ファンライド」でも紹介される予定。
最後に、試走や段取りに尽力したくださった皆さんに感謝します。
※フジテレビのスケッチは2014年4月現在ここでちらっと見ることができる
※ご存知のとおりすでに現存しない建物がある
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