見出し画像

積読コレクション2023A/W

人の趣味や嗜好が表れやすい場所の一つに本棚がある。文芸、ノンフィクション、童話、自己啓発。どんな本を読み、どんな考え方をしているのか。ただそれらが全て読まれているとは限らない。

気ままに買った本たちが、何故か積読のまま置かれている現状。買った時点で満足したのか、いつまで積まれているのか。2023年最後の今日、振り返って成仏させたい。


くどうれいん「虎のたましい人魚の涙」

くどうれいん 講談社 虎のたましい人魚の涙 上白石萌音 杉咲花
虎のたましい 人魚の涙 (講談社)

くどうれいんさんには「わたしを空腹にしないほうがいい」で心を鷲掴みにされました。歌人らしく、何気ない日常をドラマチックに切り取る感性と瑞々しい文体に魅せられます。「群像」で読んでいたからか、2022年9月発売なのに一年以上積読されてます。サイン入。

くどうれいん「桃を煮るひと」

桃を煮るひと くどうれいん ミシマ社 食エッセイ
桃を煮るひと (ミシマ社)

2023年6月発売の最新エッセイ集。「わたしを空腹に~」以来の5年ぶりの食エッセイ。正確には積読ではないけど、もったいなく少しずつ読んでる状態。そろそろ「氷柱の声」以来の長編文芸に挑戦して欲しい。

noteでも、くどうれいんさんの連載が読めます。

平野紗季子「生まれた時からアルデンテ」

平野紗季子 生まれた時からアルデンテ 文春文庫
生まれた時からアルデンテ (文藝春秋)

大好きなPodcast「味な副音声~voice of food~」、フードエッセイスト平野紗季子さんのご著書。昨年は講演も聴きに行ったけど、独特の感性と言葉選び。魅力いっぱいの女性。

Podocast聴きだしてから、ずっと聞いている番組。

山口祐加「自分のために料理を作る」

山口祐加 自分のために料理を作る 星野概念 晶文社 磯野真穂
自分のために料理を作る (晶文社)

自炊料理家さん。料理をすることが人生を豊かにする手段と考え、料理の心理的ハードルを下げ、楽しくする活動をされている。土日に料理を担当する僕にとても刺さる山口祐加さんの最新著書。自分の為に料理が作れない人との体験や対話を通じた料理本。

山口遙司「文豪の凄い語彙力」

文豪の凄い語彙0力 (新潮社)

文章がうまくなりたいという気持ちだけは人一倍あり、instagramで流れてきたのをついポチっと。文豪を目指そうとしたのだと思います、その時の私は。いつでも読めると思うと読まないものね。

岡田悠「0メートルの旅」

0メートルの旅 岡田悠 ダイヤモンド社 田村淳
0メートルの旅 (ダイヤモンド社)

Podcastを日常的に聞いていると、Padcasterさんとの心理的距離が近くなり、ついその著作に興味を持ちがちに。「旅のラジオ」岡田悠さんのパンキッシュな思考から生み出される物語を、全力で積読中。

ヤマシタトモコ「違国日記」①~⑪

ヤマシタトモコ 違国日記 実写映画化 瀬田なつき 新垣結衣
違国日記⑪ (祥伝社)

「進撃の巨人」以来(何年前よ)の漫画を購入。

両親を交通事故で亡くした中学生・朝と、叔母の人見知りの小説家・槙尾が、共同生活を通して心の傷を癒す物語。糸井重里さんがお薦めされていたことで興味を持ち、大人買い。ただ、1巻まで読んでそこからは積読中。

来年6月、新垣結衣さん主演で映画化が決まっており、そこまでには読み終えたい。「逃げ恥」のイメージが強い新垣結衣さんがクールな槙尾をどう演じるのか、とても楽しみ。

Podcast「雑談Talk live『TAPROOM』」でも取り上げ回があるので、内容に興味があるけど読まないという人はこちらをどうぞ。

今年はあまりじっくりと本を読めなかった一年。積読コレクション2024S/Sではどんな本が登場するのか。はてさて。

2023年、今年も一年ありがとうございました。