増崎 孝司氏 使用機材レポート&セッティングについて
増崎 孝司氏について
日本を代表するフュージョンバンドの一つ、DIMENSIONのギタリストでありながら、スタジオミュージシャンとしても数多くの大物のミュージシャンの作品に貢献しするなど、テクニックだけでなく音作りに関してもトップクラスのギタリストとして支持されています。
その表現力とダイナミクスを余すことなく伝える音作りの手法はフュージョンを演奏するプレイヤーだけでなくギターを弾く全てのプレイヤーにとって参考になるはずです。
本厚木cabinにて行われたライブ
神奈川県厚木市にある一流ミュージシャンの演奏を間近で見られることでも知られている本厚木cabinで行われたライブを観に行ってきました。
この日は増崎孝司(gt)+菰口雄矢(gt)+二家本亮介(bs)+川口千里(ds)という国内でもトップクラスの実力を持つ豪華メンバーを迎えた編成でした。
大幅に変化した使用機材
ステージ上の機材を早速チェックしてみると、増崎さんの機材の内容が大幅に変化していました。
エフェクター類についても比較的入手しやすい意外なペダルを使用して極上のトーンを出されていました。
今回の記事では使用していたギターやアンプ、エフェクトペダル類の紹介だけでなくセッティングについても深く掘り下げていきたいと思います。
ギター編
1990年代はAir Craft、2000年代はSuhr、2010年代前半はSadowskyをメインギターとして使用していましたが、2019年以降は製品プロデュースにも深く関わったThree Dots Guitarsを中心に使用しているようです。
Three Dots Guitars “S”
今回メインで使用されていたのがこちらのギター。
増崎さん自身がプロデュースした新進気鋭のギター・ブランド、Three Dots Guitarsのフラッグシップ・モデル“S”です。
フェンダー・ストラトキャスタータイプのギターですが、通常よりもわずかに小ぶりなボディー・サイズ、非対称ネック・グリップ、ヒールをカットしたネック・ジョイント、弦落ちを防ぐ10.8mmピッチの特注トレモロ・ユニット…などなど、増崎さんの拘りが随所に凝らされていています。
ピックアップに関しては、通常の市販品はシングル・サイズのツイン・ブレード・ハムバッカーをブリッジ・ポジションに採用しているが、こちらのギターにはいわゆるフル・サイズのカヴァード・ハムバッカーを搭載。
光の関係でwhiteにも見えますがAsh Blueというカラーのようです。
Gibson Les Paul Special
2本目がこちら。
1955年に登場したレスポール・ジュニアの上位バージョンの2ピックアップモデルで直接コイルをボディに固定るするソープバータイプのP-90ピックアップが大きな特徴です。増崎さんが使用されていたのも50年代のヴィンテージで生鳴の時点から素晴らしい音をしてました。
アンプ&キャビネット編
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