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ベーシックアイテムは妥協じゃなくてだな

こちらのezotanuさんのブログが共感できすぎて、思わずインスパイア記事です。

私も、ベージュのトレンチコートが嫌いだった。何でみんな同じの着てるの?何がいいの?思考停止してるよね?と本気で理解できなかった。そんな状況ないけど、頼まれても絶対着たくない!とすら思っていた。(好きで着てる人ごめん)

就活の時、いわゆるリクルートスーツは着たけどベージュのトレンチは着なかった。あと、就活生が持ちがちなバッグ(写真とかあげないけど伝われ~)もどうしても嫌で、ちょっとメンズライクな布製のバッグを使った。スーツも、スカートはあまり履かなかった。私なりの反抗だった気がする。

で、コートの話に戻るのだが、そんな私にも、ベージュのトレンチコートを着る日が訪れることになる。(大袈裟)

約3年前、よく買うブランドのSNSでめちゃくちゃ好みのコートを見つけ、早速実物を見に行った。ベージュとグリーンがあるのは知っていたが、最初からグリーン狙いで行って試着させてもらうと、あれ?そんなに良くないな・・・。絶対欲しかったのに、どうしよう。
試しにベージュを着せてもらったら、「(あ、こっちは、なんか、いいぞ・・・!!)ベージュですね!」となった。

試しに、と言ったが店員さんは最初からベージュの方が合うと思ってたらしく、着てみたあとも「断然ベージュの方がお似合い」とのこと。

・・・あれ、こんなはずじゃ。これ、あんなに嫌ってたベージュのトレンチだぜ?でも、いいじゃん。

一瞬、没個性に屈するような気がして、自分の信念的に買っていいの!?みたいな気持ちになった。まあ、以前の自分なら、トレンチおいてる店で買い物してなさそうだし、似合いもしなかったと思う。でも、年を取って、外見も内面も変化して、しっくりきているのに、二十歳くらいの時と同じ尖り方をしようとしている。

年を取ったのだなと悟り、結局、そのコートは買った。そして、それはベージュのトレンチでこそあるが、裏地がチェックだったり、ケープやファーがついていたり、没個性どころか個性的だった。笑 どっちかっていうと裏地やケープのチェックが赤系だったところが似合ったのかもしれない。まあでもベースがベージュってだけで頑なに却下しなくてよかったなと。

というか当たり前だけど、一口にベージュのトレンチと言えどバリエーションはたくさんある。そのディティールの違いや良さを見分けられるようになりたいし、むしろ、ベーシックやシンプルなアイテムを「私が着るからこの服の良さが際立ちますけど!?」くらいまでいければ最高だなと。

ファッションの食わず嫌い、きっと誰にでもあるよね。もったいない。

私は、カーディガンも好きじゃないというか縁がなかった。大人になるまで着た事がなく、着たいとも思わなかった。だけど、きっかけは忘れたけど着るようになってから「・・・便利じゃん!」ってなった。

あと、タイツ、レギンス、ロングブーツあたりも、まわりが持ってても良さがわからず、デビュー遅かったな。ふふふ・・・。

主義じゃないから着ない、という考えはこれからも大切にしていきたいけど、あ、なんかいいかも!ってピンと来た時に、必要以上に「これは私が着るべきではないので」みたいな謎縛りはしないようにしたい。

音楽でもファッションでも、多くの人に支持されるのってそれなりの理由があるんだよね~。ま、何で人気なのかマジで意味わからんのもたまにあるけど(天邪鬼発動中)。ベージュのトレンチは、TPOに左右されにくく、結果、最適解になる場合が多いということも、やっと理解できるようになってきた。

そんなわけで、妥協じゃなくてじゃあ何なのかはうまく言語化できないのだが(えっ)、こんなタイトルの記事を書いてみた。

とか言いながら、明日もちょっと派手な靴下を履こうとしている。タイガー。

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