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イヤイヤ期

最近娘がイヤイヤ期の子どもの動画を見ていて「このお母さんは辛抱強いね」とか「こんなことされたらこっちが固まっちゃう」「ダメ、無理」な~んて言葉を発している。まだ結婚の予定すらないのに ( *´艸`){いや、笑い事ではない
でも、動画のお子さまは、激しく泣きわめき「いやだ」「しない」「あっちいって」という。その泣き顔を見ていて、果たして我が子はどうだったろうかと思った

そうして娘も、ついでのように聞く
「わたしはどうだった?」と、自分の幼少期のことを・・・・

そんなの、忘れたよ

ひとまず考える。思い出すのは息子のことばかり
イヤイヤ期って、2、3歳?

思えば娘のイヤイヤ期当時は、娘よりもわたしこそが自分の母親に怒られていたような気がする。いや、わたしがイヤイヤしていたわけではなく、無闇に娘をしかりつける短気なわたしを咎めていたのだ「ちゃんと事情を確かめてからにしなさい」と
どうも娘は気を使いすぎるきらいがあり、わたしがなにげなく「歯に詰まった」なんて言葉ですぐ動く。子どもの無防備な行動は時にいたずらになりかねないのでわたしは彼女に「なにいじってんの!」と、つい声を荒げる。すると「お母さんが歯に詰まったって言ったから」と、楊枝を求めてもいないのにそれを差し出そうとしていた。それはごめんなさいなのだ
娘に関してはこんなことばかりがしょっちゅうで、わたしは自分の母親に叱られていた

挙句に娘は「わたし、お母さんを困らせた記憶ない」という
確かに娘に困らされたのは、イヤイヤ期ではなく、もっと大きくなってからだった。なんだったら思春期間際まで、彼女がわたしにたてつくことはなかった

思えば子どもたちのイヤイヤ期・・・・娘3歳、息子2歳の頃、わたしは自分の離婚問題で必死だった。イライラもしていただろうし、だからこそ無闇に子供をしかりつけることもあっただろうし、子どもたちは恐らくわたしの顔色を窺っていた時期なのだ

試しに実妹に聞いてみた
「娘のイヤイヤ期を覚えているか」と
すると、妹は「息子のことしか記憶にない」といった。でも、息子が妹を困らせていたのは、やっぱりイヤイヤ期ではなくもう少し大きくなってからだった・・・・

イヤイヤ期、それなりにあったと思うけど、動画で観せられたようなあんな激しいイヤイヤは、我が子には見たことがない。息子に関しては、確かに「なんでこんなことするの?」と、涙が出るようなこともあったけれど、暴れたり、泣きわめいたりすることではなかった。なによりこちらが涙を流して「お願い」したいくらいだったのだから、あちらが泣きわめいている姿など見るどころではなかったのだ

「わたし恵まれてるなぁ…」とつぶやいたら、妹が「お前じゃない。あたしが苦労した。散々(わたしの息子に)泣かされた」といった笑
思えば小学校の低学年の頃は、シングルマザーで仕事で手いっぱいだったから、児童クラブのお迎えはいつも妹だった

妹が息子に「宿題は?」と聞くと「学校」と答える
妹は忘れたのかと思い「とってきな」といえば「ごみ箱だよ」という
「なんで?捨てたの?いいの?」と尋ねれば、笑顔で「いいんだよ」とそ知らぬふりだ
そんなやり取りが常だったという

確かに息子は、宿題をやったことがないわたしも無理に進めなかったし、授業中机の上にはなにも載っていなかった。新学期にそろえたノートは、翌年も使えるくらいにキレイ。それをどうにかしようとしなかったわたしもどうかと思われそうだが、やる気のない子に「やれ」というのは逆効果だと思っていた

だから、当時妹は、我が息子を「阿呆」だと思っていた

妹はカエルが大嫌いで、学生時代の理科の教科書には表紙がなかったし、カラーページには厚紙が張られていた。ケロケロけろっぴでさえ「怖い」という筋金入りだった
そんな妹に、我が息子は「これあげる」と飴でも手渡すかのように、手のひらにカエルをのせたことがある。妹は、心臓が止まる勢いだったろう。もう少しでわたしの息子を「殴り殺す」ところだったと、今でも涙を浮かべて訴える

そりゃぁ憎らしくても仕方がない。けれど、今は笑って話せる。あくまでも今は、だが。それでもかわいい甥なのだ

思えば反抗期も、わたしにはむいていなかった。家庭の事情もあるだろうが、ぐぅたらな母の子は、子どもの方が無意識に「しっかりしなければいけない」とか「この人に言っても無駄」とか、そういう諦めの気持ちがどこかにあって、子どもの特権すら霞んでしまうのかもしれない
覚えてないということは「無事に終わった」ということなのだろうと、わたしは解釈する。きっとそういうところが周りをイラつかせるんだろうな

あまり構わないくせに心配だけする・・・・ダメな親過干渉の典型だ

でもまぁ、そんな子どもたちではあったが、いろいろ憎らしい時間も当たり前に過ぎ、今はそれを覚えていないくらい引きずることなくそれなりに相応な成長を遂げ過ごしている
子育てはそんなものかもしれない。当時は必死だったかもしれないけれど、その時なりにわたしもいろいろ考えさせられ、彼らのおかげで親っぽくなった。わたしたち親子はこんな感じ、それでいい
なにも問題がないとは言わない。でも、平和だ。それでいいんじゃないかな

イヤイヤ期ばかりじゃなくね、どんなことでもそうだけれど、他人事だといろいろ言える。でもね、どこの家でも、同じ兄弟姉妹でも「それはこうだった」が、だれにも通じない。同じことは2度とは起こらないのが妊娠、出産、子育てなのだ。それだけわかっていれば、なにが起きてもその子だけ個性を受入れられるのかな~と思うのだ

この先孫ができた時のための、備忘録としよう・・・・(#^^#)



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