雪の椅子

訛りは文化

だれかの受け売りみたいな言葉だけれど、本当にそう思ってたんだよね
でも関東寄りの東北人は、わりと「訛り」に対して強気…なんだとか?

もっと雪深~いところにいくと、学校の授業に「標準語」があるとかないとか、更には「標準語検定」なるものがあるとかないとか、わたしのところではなかったので本当のところは知らないけれど・・・・

以前仕事をしていた頃、もっと訛りの強い雪深いところの支店の事務員さんとやり取りしていた時のこと「そこ(わたしのいる支店)は訛り気にしないよね」と言われたことがある。言われてこちらは普通に話をしているつもりでいたのだが、妙な訛りが端々に出ていると…イントネーションを指摘された
「訛りは文化でしょ」なんて言おうものなら「ほら、開き直り」と言われてしまう。そういえばそこの支店の人たちは皆、言葉が綺麗だった。敬語を使うのと同じように、意識して標準語を使っていたのだ。ただちょっと気になったのは、くぐもったというか、トーンが低い。それこそあちらの文化…というか特色なのかなぁと思っていたのだが、どうも標準語を務めて話しているとそう聞えてくるらしいことをのちに知った
べつに普通に話せばいいのに…と思っていたのだけれど、訛りどころではなく表現自体が違うから、普通に話されていたなら話にならなかったのかもしれない
「寒いですね」なんて普通の会話も、わたしだと「さみ~んですよ」と友だち言葉になるところ、支店の言葉でいうと「しゃびー…」となる。これは普通に会話をしてはいけないレベルなのかもしれない…と、そのあとあちらの友人を頼って遊びに行った時に思ったものだ

関東寄りのわたしの地域は微妙な位置なのかもしれない
だってね、わたしたちの使ってる言葉って中居くんと一緒だったから…それほど気にもならなかったの。ただ、語尾が上がるか、上がらないかの違い。でもその違いが大きく境界線を引いていることも間違いではない

例えば中居くんが「~って言ってんじゃん⤴」と話すとする
わたしたちのところは「~言ってんじゃん⤵」と畳みかけるように下がる
あとはやっぱり、鼻濁音かなぁ
再び中居くんが「そうじゃねぇべ→」「~はこうだべ⤴」と話すとする
わたしたちのところは「ちが~って」「~はこうだべ⤵」と諫めるように下がる
これが英語の辞書だったりすると、単語の隙間にまったく違う記号をつけられている気がする。文字にすると同じだけど、言葉にするとニュアンスも伝わり方もまったく違ってくるようだ

日本語なのに、ね

おもしろいね
もっと範囲を広げると、時には同じ言葉を使っていても、まったく意味の違うことにもなったりする

例えば「えらい」って言葉
「えらい」っていうと、わたしたちは「偉い」を想像するけど、土地によっては「疲れた」って解釈するところがあるでしょ?
前に岐阜の友達が、仕事中に体調を崩して「エライ、エライ…」って苦しそうにしてて、でもなにを訴えているのかまったくこちらに通じなかったことがある。つらそうなのに、がんばってることを「褒めてほしいのか?」って解釈した
そしたら脂汗かいてて、呼吸が「ツライ」って訴えていたのだと、あとで同郷のお姉さんが教えてくれた。これ、ちゃんと理解できてないと大惨事だよね? 救急車騒ぎだったから
「訛りは文化」なんて開き直ってる場合じゃない(~_~メ)

方言は「あたたかい」なんて思っていたけれど、そう一概に言えないのかもしれない。まぁだいたいは、なんとなく伝わったりするのかもしれないけれど…西と東に分けるとか、地域別、土地柄で使い分けるっていうことはそれなりに大事なのかもしれない
仲良くなっちゃえば問題ないのかもしれないけど、語気が荒かったりすると、上からに感じたり、もしかしたら相手を傷つけていたり、気を遣ってしかるべき言葉もたくさんあるのかもしれない
自分の言葉、自分の土地の言葉も大事だけど、相手を思いやることを忘れちゃいけないなって思った出来事でした




このお話は、下記の紹介文に基づいて「自分探し」のつもりで書いています






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