僕が大切なお客様にステーキを勧めない理由
はじめに
もう今時、真剣にスポーツやフィットネスに取り組んだいる人で
「ステーキや焼肉食べなきゃ、パワーが出ないぜ!」
なんて人はいないと思いますが・・・
これを読んでくださっているトレーナーの方は、もしかしたらそんなクライアントさんに出会うこともあるかもしれません。
一時期「糖質制限」が声高に言われていた頃は「糖質を食べずにステーキを食べて痩せる」なんて「とんでも理論」が取り上げられたこともありますし。
そんな「お肉神話」を信じているお客さまに明確に説明するためにも今日のnoteでは赤身肉に関する話を書きます。
ちなみに赤身肉というのは「牛、豚、羊などの肉」を指します。
決して「霜降り肉」の反意語の「脂肪の少ない赤身の肉」という意味ではありません。
「牛、豚、羊などの肉」の肉は脂肪が多くても少なくても、全て「赤身の肉」ですのでお間違いのないように。
赤身の肉を食べるリスクとは?
赤身の肉は、タンパク質、鉄分、ビタミンB12など、多くの重要な栄養素を提供します。
しかし、過剰に摂取するといくつかの健康リスクがあるとされています。
アスリートやフィットネス愛好家にとって、これらのリスクを理解し、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
1. 心血管疾患のリスク増加
赤身の肉、特に加工された肉製品には飽和脂肪酸が含まれており、過剰に摂取することは血中コレステロール値の上昇につながり、心血管疾患のリスクを高める可能性があります。
2. 発がん性リスク
世界保健機関(WHO)は、加工肉を「発がん性がある」と分類し、赤身の肉も「おそらく発がん性がある」と分類しています。
特に大腸がんとの関連が指摘されています。
3. 炎症の増加
特定の脂肪酸の過剰な摂取は体内の炎症を引き起こすことがあります。
炎症は、パフォーマンスの低下や怪我の回復遅延につながる可能性があり、アスリートにとっては特に注意が必要です。
4. 体重管理の難しさ
高脂肪の赤身の肉はカロリーが高く、体重管理を困難にする可能性があります。
体重が重要な要素となるスポーツでは、特に注意が必要です。
注意点と栄養バランスの取り方
摂取量の管理
健康な食事の中で赤身の肉を適量にとどめ、野菜や全粒穀物、豆類、魚など他のタンパク質源とバランスを取ることが推奨されます。
加工肉の避ける
可能な限り加工されていない自然な形の赤身の肉を選び、加工肉の摂取は控えめにします。
調理方法の工夫
肉を高温で長時間調理すると、有害物質が生成されることがあります。
蒸し焼きや煮るなど、低温調理を心がけると良いでしょう。
赤身の肉の摂取量とは?
それでは実際にはどれだけ食べたら過剰摂取なのでしょうか?
赤身肉の過剰摂取に関する基準は、国や健康組織によって異なりますが、一般的には週に300~500グラム(生重量)の赤身肉摂取を推奨する意見が多いです。世界保健機関(WHO)は、加工肉と赤身肉の摂取量について、癌リスクの観点から注意を促しています。
赤身肉の適切な摂取量
WHOのガイドライン
WHOは、特に加工肉に対して発がんリスクの増加と関連付けていますが、赤身肉も過剰摂取は避けるべきとしています。
ただし、具体的な摂取量に関するガイドラインは提供していません。
国別の推奨値
例えば、英国では週に最大500グラムの赤身肉と加工肉の摂取を推奨しています。オーストラリアでは、成人男性に対し週に455グラムの赤身肉の摂取が推奨されています。
まとめ
赤身の肉を含むバランスの取れた食事は、アスリートのパフォーマンス向上と健康維持に役立ちますが、摂取量や調理方法に注意し、食事全体のバランスを考慮することが重要です。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?