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キュービックの人事専門家に聞く、正しい1on1(前編)

こんにちは!GUiDEE開発チームのモイです!今回はCUEBiCで1on1の導入をはじめとする人事制度作りを担当するピープルエクスペリエンスオフィスの染谷さんに話を聞いてみました。染谷さんは産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格も持つ人事の専門家。月間60回もの1on1をこなし、社内向けに研修もするなど1on1にも精通しています。GUiDEE開発チームはプロジェクト発足当初から意見交換したり、アイデアをもらうなど力を貸してもらっています。

大胆なキャリアチェンジの末、人事の専門家に

—— 染谷さんはユニークな経歴の持ち主と聞いています。これまでのキャリアを教えてください。

僕は最初から人事をしていたわけではなく、もともとは電通で広告やマーケティングに携わっていました。13年間電通にいたんですが、だんだんと商売に興味が出てきてしまいまして。会社を辞め、個人事業主として珈琲店を開業したんです。

珈琲店というのは、実は珈琲を淹れている時間よりもお客さまの話を聞いている時間の方がはるかに長いんですね。そこでいろいろなお客さまとお話ししているうちに、「自分は人の話を聞くのが得意なのかもしれない」というのが分かってきました。

一方で、お客さまの中にはメンタルの不調で会社を休まれている方も何人かいらっしゃいまして、こちらも不用意に話を聞いているうちにネガティブな方向に引きずり込まれそうになったこともありました。そこで自己防衛の意味合いもあってカウンセリングの勉強をはじめ、産業カウンセラーの資格を取りました。

産業カウンセラーは組織にいる人たちの悩みを解決するための資格なので、この分野を続けるなら組織に戻った方がいいかな、と思うようになりました。珈琲店経営は8年やってある程度満足した(笑)ということもあり、企業に戻ることにしました。

はじめの会社はアパレル企業。宣伝部長を経て人事部長を2年ほどやりました。次に60人程度のWebマーケティングの会社に人事責任者として入り、その時期にキャリアコンサルタントの資格もとりました。ここでは丸4年間お世話になったんですが、その会社はどちらかというとトップダウンでマネジメントするピラミッド型の組織を目指していたんですね。でも私はもっと1対1のコミュニケーションをやっていきたいと思っていたんです。

というのも、産業カウンセラーの資格を取るときは104時間、キャリアコンサルタントは70時間、1対1で話を聞く傾聴の実技講習をやるんです。それだけの時間、1対1の勉強をしてきたので、次のステップではそれをいかしたいなと考えていたところで、ちょうどCUEBiCの募集が目にとまり、ジョインすることになりました。

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1on1を“型化”したい

—— キュービックでは全社的に1on1をやっていますが、染谷さんから見てうまく根付いていると思いますか。

肌感覚でいうと、CUEBiC社員の7割くらいは1on1を通じて何らかの気づきを得た体験があるんじゃないかと思っています。何かしらポジティブな体験をしているから、1on1に対して積極的な人が多いですね。

私が入った昨年の5月の時点で、すでに自然発生的に1対1の面談をやる人が多く存在していました。ただ人事制度としてルール化されているわけではなく、個人個人が必要性を感じてやっている状態。これを“型化”したいというのが世一(キュービックCEO)の考えでした。そこで、私がこれまで学んできた1on1の方法を資料にまとめたり、研修を行うなどをして、マネージャー、ジュニアマネージャーの知識とスキル向上に取り組んでいます。ちょうどGUiDEEの開発もスタートしましたから、このようなツールを使って「正しい1on1」を型化したいと考えています。

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1on1についての豊富な知識を持ち、社内で圧倒的に数多くの1on1を実施している染谷さん。そんな染谷さんでも「1on1は難しい」と実感しているそうです。後編ではそのあたりのお話しを紹介します。

後編はこちら

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