トランスレーションズ展

「ズ」なのがなんかほっこりする。でこぼこフレンズみたいな笑 それが先ず良かった。

当初表明文のようなものを読んだ時に最早それは「トランスレーション」ではなく、「アダプテーション」で良いのでは?アダプテーションの中の一つとしてトランスレーションがあるのではないかと思ったが、中へ進んでみると「トランスレーション」が最良の表現なのだと思わされた。

手話を使って表現を試みる映像がすごかった。何とも形容し難いオブジェクトをどう表現するか、名前のないものをどう表現するか、そのオブジェクトから何を捨象し、どう身体表現とマッチさせるか、非常に興味深かった。こういう着眼点から演劇を見直してみるのも大変ありだと思う。

ろう学校の子どもたちが手話や表情を使って、事物と心情を表現する映像も素晴らしかった。自分が顔負けするほど見入ってしまう表現力。本当に怖くなった。表現したい素直なエネルギーがすごい。

逃げる展示等他にも面白い展示が数多くあったが、この二点だけでも観に行く価値が存分にある。
全体的に療法、技術、アート、しっかり全方面に目が向いていてバランスが良かった。


またキュレーションという事について深く考えた。
少し気になる事はやや口数の多い展示だったという事くらい。一見雰囲気は子ども向けでもありそうだが、パンフレットを見なければ分からない展示、それも文量は多めだったので、大人向けなのだろう。折角、これだけ良い展示なのでもう少し子ども向けにしても良いかもしれない。

とりあえず以上。思い出したらまた書き足す。

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