見出し画像

アシュラマンみたく顔を入れ替えできればいいのに

職場で業務の事で質問された時に
頭を抱えて大げさに
「ジーザスクライシス!」とリアクションするだけで
何かとてつもない危機が襲ってくるような気がする
気がするだけで特に何にもないワケだが
聞いてきた相手も予想外の反応に一瞬
とんでもない事をしでかしたかのような表情になるが
すぐに「ふざけないでください」と言われる
職場の雰囲気を和ませる(どこが)必殺技なんだけど
人は言葉とリアクションだけで
ちょっとした空気を変えてしまう能力があるようだ

ボクは感情とは違う表情が出てしまったり
逆に能面みたく無表情なる性質なので
いろいろと相手に変な誤解をされやすい
だからよりオーバー気味に言葉とリアクションで
顔の表情をカバーしてきた
でも気が緩むと何かしらの表情や無表情が露呈してしまう
ホントつくづく困ったものだ
過去に何度も怖い顔をしていると言われ(どんなんや)
遠巻きに避けられた経験があるので
なるべく親しみやすいように表情を工夫をしてる
昨今はマスクをつけるのが常識になったから
表情による誤解が少なくなったのは不幸中の幸い

漫画キン肉マンでは
顔が三面あるアシュラマンというキャラクターがいる
アシュラマンは「怒り」「冷血」「笑い」と
顔の三面を入れ替えることによって特徴や能力を変化させることができる
これほどまでに変化の見える化を実現しているのはトヨタ生産方式以来だ
とりあえず「怒り」と「冷血」を避ければいい
(逆に3種しかないのもどうかと思えて来た…)
漫画のエピソードの中ではサンシャインという悪魔超人の友情に触れて
感動のあまり隠れていた「泣き」の面が出てくるハートフルな一面もあった
表情を飛びこえて顔を入れ替えするってのはダイレクトに伝わるので
感情のゼロ距離射撃だ
アシュラマンの顔があれば便利なのに

でも人は悪魔超人でもないので
感情は言葉と表情で伝えなければ伝わりずらい
マスクのおかげで表情の誤解はなくなったけれど
その分言葉の重要度が増した
会話の言葉もだけどチャットコミュニケーションやら対面なしの音声対話も
相手の表情の解像度が低くなっているからこそ
ひとつひとつの言葉の意味や言い回しがボディブローのように効いてくる 
文字コミュニケーションに至っては「良かったですね」の一言でも
冷たく皮肉っぽくなのか、笑顔で祝福しているのかちょっと把握しずらい
「よかったですね」とひらがなであれば少し柔らかくなる
「よかったですねー」と伸ばすと棒読み感も若干感じられる
「ヨカッタデスネ」とすると謎の外国人になる
「良かった」シンプルだけど幾分マシになる
「よかった」あ、なんか嬉しいかも
「よかったー」白々しくなったのと棒読み感再び
ボクたち日本人は恵まれていることに漢字、ひらがな、カタカナと
3種類も記号を操ることができる
他の言語に比べて表現の幅が広いのにそれでも難航するコミュニケーション
いかにビジュアル的な表情に頼っていたのかが露呈されてしまった
さらには時間的、物量的制限によって一回の発信には限度があるので
小説のあらすじをTwitterで要約するように情報を間引いて
ZIPファイルみたいにぎゅっと圧縮する
解凍ツールは「行間を読む」
行間が読めないと圧縮ファイルが展開できないので
ファイル名だけの質素な情報しか伝わらない
この行間読みがなかなかされない事って多いなって最近はつくづく思う

結局何が言いたいかっていうと
顔文字はとても便利だけど、なんか甘えだと思う


日々感じたことをジャンル問わず つらつら書いてます おもしろいなと思ったら フォローおねがいします