年に一度の大切な日|母との乳がん検診
乳がんは特に女性に多いがんの一つです。
私の周りでも友人、小学校のママ友や職場の同僚が乳がんと診断されました。
初期段階で手術をした人、過酷な抗がん剤治療の後に手術を受けた人、そして残念ながら亡くなってしまった人も身近にいます。
早期発見ができれば治療の選択肢が増え、生存率も大幅にアップします。
そのため、定期的な検診がとても重要です。
しかし、日々の忙しさに追われ、乳がん検診を後回しにしていませんか?
私は毎年4月に乳がん検診を受けています。
今年も母と一緒に検診を受けに行きました。もはや毎年の恒例行事のようなものです。
一般的な検診では触診、マンモグラフィ、超音波検査(エコー)の検査を行います。
私が毎年検診を受けているクリニックの院長先生は、以前は自宅近くの病院で週に一度、乳腺外来で診察をされていました。
その病院がなくなってしまった後も、引き続き院長先生のクリニックで15年以上検診を受けています。
言ってみれば、母と私にとって昔からの顔馴染みの先生とも言えるでしょう。
最近、母は高齢のためか、年に一度の検診で病院へ足を運ぶことが面倒に感じるそうです。
また、いつまで(何歳まで)検診を受け続けなければならないのか?とよく口にするようになりました。
今回の検診で母は「この歳でもう検診は必要ないかしら?」と先生に尋ねました。
「実は70代、80代でも乳がんは増えているんですよ。ぜひ来年も来てくださいね。お待ちしていますよ」
と先生は穏やかな表情で話してくれました。
すると母は「生きていたら伺いますね」と笑いながら答える、来年も検診を受けることを先生と約束していました。
乳がんは、若い人だけでなく65歳以上の高齢者にも増えています。
特に70代や80代での発症が増えており、更年期を迎えた閉経後の女性も乳がんにかかることがあります。
ということは……
どの世代、年齢においても乳がんが発症する可能性があるということです。
乳がん検診は40歳からの定期的なマンモグラフィ検査が推奨されていますが若い人も含め、日頃から自分の体の変化に注意することが大切です。
例えば、お風呂に入る際に自分で乳房を触って、しこりがないか確認する。
自分の体の変化を観察することで、ちょっとした異変に気づくことで早期発見にもつながります。
乳がんで苦しむ人や悲しむ人をなくしたい。
みなさんも大切な家族や友人、そして自分自身を守るために、年齢を問わず定期的な検診を受けてください。
今年の検診結果は、幸いにも母も私も異常なし。
ホッと肩を撫で下ろし、母の大好物の『みはしのあんみつ』を食べて帰りました。
母がいつまでも元気でいてくれることを願い、
来年もまた一緒に乳がん検診を受けようと思います。
「母さん、来年も一緒に乳がん検診ね!」
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