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今に至るまでの自分のことを振り返ってみるビジネス録(その2)

「みんな一律の条件にさせてもらってますが、2年間我慢できますか?」

とその当時の楽天の管理本部長に内定面談で出された提示は25万円×14ヵ月分(2ヶ月分の賞与込み)で残業代込の年棒制。当時は月間150時間くらい残業してた気がするので、時給は一体いくらだったのか?今じゃ無理な条件ですねw

あ、残業150時間は、強制ではなくて、時間を気にせず夢中で働いてた結果です。デスクの引き出しにドライヤーとシャンプーが入ってて、会社に置いてある誰かの寝袋を拝借して寝泊まりしてました。寝袋は争奪戦なので、朝になる寝袋にあぶれた人達が机の間からゾンビみたいにワラワラと起き上がってくる光景も有りました(笑)

身体的にはしんどかったんでしょうが、あの頃は本当に楽しかったですね。新卒で入ったアパレルでは、バブル崩壊後で、昨年実績トントンで万歳状態。課長陣に引き連れられて会社のお金で飲みに行き、会社の愚痴を聞かされる状況だったので残業するだけで憂鬱でした汗。

それが、楽天では昨月比で+16%くらいで伸び続け、辞めたいと言ったメンバーを真夜中に呼びつけて、自腹で飲んで「お前やることやったのかよ!俺はやり切ってないと思うぞ!」と本気でぶつかったり、会社の未来をあれこれ議論したり、最新のネット業界の情報やネット用語、MBA用語が飛び交う環境で働くのは非常〜に楽しかったわけです。毎月部署再編や異動があり、新入社員がどんどん加わり、M&Aでジョインする会社がある。それに応じて座席レイアウトが変わり、四半期で給料が変わる(上がる)、今日より明日、明日より明後日とどんどん成長していく高揚感。あの状況はさながら高度経済成長みたいなものだったんだろうなと思います。なので夜な夜な働くことは何も辛くなかったです。

そんな中で、どんどん部署ができ、部長に抜擢される人が出ていきます。さらに組織が拡大すると、部の上に部門ができ、部門長が生まれ、さらに組織が拡大すると、カンパニー制が導入され執行役員が生まれました。

短期間に100人から1万人へと拡大するこのフェーズを当事者として経験することができ、それを牽引する優秀な人たちを間近に見て刺激を受ける。その中から独立起業し、上場するような人が複数人出てくる。M&Aでどんどん領域が広がる、野球チームを作る・・・本当に貴重〜な体験をさせてもらった12年間でした。次回は初めての部署立ち上げ&マネージャーからのくだりを書きます(続く)




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