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マーケティングコンシェルジュ

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ぐんま税理法人ニュースレターに掲載された「マーケティングコンシェルジュ」のバックナンバーを集めたマガジンです。
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記事一覧

ぐん税ニュースレター vol.44 page03 -マーケティングコンシェルジュ-

今回も企業の戦略策定について書いていこうと思います。 以前にSTP分析の解析で登場したマーケティング論の学者コトラー氏は競争地位別に企業が取るべき戦略を提唱しています。業界内での競争における自社の立ち位置によって取るべき戦略が異なるということです。 では競争地位とは何か。大体どの業界もいわゆる業界1位と言われるトップシェアを持つ企業とそれに追随するある程度のシェアを持った業界2位、3位の企業があります。そして上位企業の隙間を狙って独自戦略などを取る企業が残りのシェアで競争し

ぐん税ニュースレター vol.43 page04 -マーケティングコンシェルジュ-

今回からは企業が取るべき戦略の考え方について書いていこうと思います。 経営活動における戦略の位置付け 企業の経営活動において、いきなり個別の事業戦略について考えるのではなくまずは経営理念から考えていく必要があります。階層で表すと経営理念は最上位に位置します。経営理念はミッションとほぼ同義で使われていますが、社会における存在意義や目的を現したものが経営理念です。経営理念の役割はいくつかあります。まずは社員の働くモチベーションに繋がります。何の意識を持たずに機械のように労働を

ぐん税ニュースレター vol.42 page02 -マーケティングコンシェルジュ-

新年に発行した紙媒体の1月号(vol.41)を挟みまして、今回は引き続きSTP分析の解説を再開します。 part1、2の記事 ポジショニング これまでセグメントとターゲティングについて解説しました。まずは自社が戦う市場を決めるセグメンテーションをして、そこに自社のリソースや戦略をどのように投入するかターゲティングを行います。ここまでは外部分析ですが、これから解説するポジショニングは自社の内部分析になります。セグメント内で競業する企業がある中で自社がどのように差別化し、ど

ぐん税ニュースレター vol.41 -マーケティングコンシェルジュ-

noteで配信中のマーケティングの記事ではメディアの種類やデジタルを活用したウェブマーケティング、そして直近ではデジタル問わずマーケティングそれ自体について解説してきました。 色々と自動化してくれるウェブマーケティングですが、ほぼ機械任せの運用だけでマーケティング自体を理解したつもりになっている傾向があるのがこの業界として良くないところだと思っています。深い理解がないのでクライアントに正しいアドバイスができている広告代理店がどれだけいるかというと疑問が残ります。 なんでもウ

ぐん税ニュースレター vol.40 page05 -マーケティングコンシェルジュ-

ターゲティング今回は前回のSTP分析の続きです。STPの「S」であるセグメンテーションまで説明したので今回は「T」のターゲティングについて考えていきましょう。 簡単に言ってしまえばセグメントで「分けた」なかから標的を「絞る」ことがターゲティングです。ターゲティングは標的市場とも言います。重要なのはどのセグメントを選択し、そのセグメントに対してどうアプローチしていくのか、という点です。 マーケティングの階層構造機能要素別戦略 これを説明するためにまずはマーケティングの階層に

ぐん税ニュースレター vol.38 page05 -マーケティングコンシェルジュ-

前回のセグメントとターゲットの記事で書ききれなかった部分があるので、何回かに分けて掘り下げて書いていこうと思います。今回からはこれまでのデジタルの話から離れて、マーケティング活動自体において重要なポイントになります。 (前回の記事) STP分析前回説明したセグメントとターゲットの他にもう一つ重要な観点があります。それはポジショニングです。その名の通り、自社の事業や商品が市場においてどういった立ち位置なのかを明確にするものです。 セグメントやターゲットは外部的な環境分析です

ぐん税ニュースレター vol.37 page04 -マーケティングコンシェルジュ-

今回は前回の続きで、ターゲティングについて解説したいと思います。 前回の記事 セグメントとターゲット まずマーケティングではターゲットに似た言葉でセグメントという言葉がありますが、この違いはわかりますか? マーケティング界隈は横文字使いたがりなので、いつものように直訳で確認しましょう。ターゲット=標的、セグメント=区分ですね。ということは順番的には区分をしてから標的を定める必要があるわけです。これはデジタルに限らずマーケティングにおいて基本的な考えになります。 わかりや

ぐん税ニュースレター vol.35 page05 -マーケティングコンシェルジュ-

これまでメディアの活用やデジタルマーケティングについて解説してきまし た。 前回の記事 ウェブサイトを作ったら ウェブサイトを開設し、SEO対策も一通り完了して後は問い合わせを待っていればいいのかというと、そうではありません。 日々ウェブサイトのアクセスを解析し、ユーザー目線で改善を続けていくことが大切です。そしてそのアクセス解析や前回説明したようなマーケティングデータ、つまりウェブサイトを改善するための材料を集めるためにはある程度のアクセス数が必要です。データが一定数

ぐん税ニュースレター vol.33 page04 -マーケティングコンシェルジュ-

今回はデジタルマーケティングについて書こうと思います。これまでの基礎知識に比べるとやや実践的な内容にはなりますが、やはり奥が深いと言いますか、突き詰めれば終わりがない部分でもあり、業界や商材によって異なってくる部分もありますので基本的な内容を押さえていければと思います。まずはどういうものなのかを知り、自分達の事業に当てはめながら活用方法を考察いただけると幸いです。 デジタルマーケティングって?文字どおりデジタルを活用したマーケティング活動のことですが、まずはマーケティングに

ぐん税ニュースレター vol.30 page03 -広報の部屋から-

これまでこの記事では一般的な広告知識やマーケティング、各種デジタルメディアについて解説してきました。 今回はそのメディアの活用について解説します。 前回、デジタルマーケティングを説明する上で重要な各種のデジタルメディアについて解説しましたが、それらをどのように活用していけばよいのでしょうか。闇雲に配布するチラシや飛び込み営業は効率的ではないことを説明しましたが、こうした無駄を省き、認知と集客のための戦略を実施し効率的にリード(見込み客)を増やしていくことがデジタルマーケティ

ぐん税ニュースレター vol.27 page05 -広報の部屋から-

前回の記事では広報、特に広告について基本的な内容を書かせていただきました. 前回の記事の冒頭で広報と聞いてイメージするものとして社内外の通知・告知書類の作成、広報誌の作成、営業用チラシの作成、広告の作成、メディア・取材対応などを挙げました。これらは自社について周知させるための活動、つまり営業活動でもあります。近年では広告手法も紙からウェブへ、対面からリモートへとシフトしています。この広報の部屋では当面は広報活動を営業的側面とウェブ展開について考察したいと思いますが、まずは「

ぐん税ニュースレター vol.25 page06 -広報の部屋から-

皆さんは広報と聞くとどんな活動を想像しますか? 社内外の通知・告知書類の作成、広報誌の作成、営業用チラシの作成、広告の作成、メディア・取材対応などでしょうか。全て正解です。全て正解ですが、メディアやデバイス、アプリなど様々なものが目まぐるしく進化する時代において広報の仕事の幅はどんどん広がっています。ここでは広報について簡単なお話から少し難しいお話まで、様々な視点で解説や考察ができればと思います。 広報とは広報の意味 堅苦しい話から始まりますが、まず広報の定義とは何でしょ