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フィリピン編のたくらみ

先週からバキ童チャンネルでは、フィリピン編と題した動画シリーズが毎日投稿されています。
ラジオや当YouTubeで散々話してるから諸々省略しますが、「元同居人のレンタルぶさいくがフィリピンで詰んでるので救いに行こう」という趣旨です。

元々ぶさいくがフィリピンに移住する際に「絶対遊びに行きますわ!」と約束していました。ありとあらゆる苦渋を舐めてきた男が、南国の楽園で悠々自適に暮らしてブイブイいわせてる姿を見るのも一興です。

しばらくして「手違いで、正社員で死ぬほど働いてるのに食えてない」という情報を聞きつけて、いよいよ様子を見に行かねばと気が急きました。最初はプライベートで一人で渡比しようと画策し、連絡を取りました。ぶさいくは「どうせなら(元同居人の)木田と古川も連れてきてほしい。企画にでもなんでもしてくれ」と返答。ならたはこの時点ですでに呼ばれていませんでした。

なんで汚ねえ野犬を見つけたら送ってくるんだよ
ならたの名前はない


ピーター博士もそのタイミングで誘いました。絶対に参加したいだろうし、海外生活が多いピーターがいればもしもの時に安心だと思ったため。

行きたそう〜
ピーター怒られてる
すぐフィリピンの話してる


木田さんのイタズラ心半分、誠意半分でならたも参加することになり(参加してもらって本当に良かった、今後わかります)初期キモシェアハウスの全員が揃いました。色々スケジュールを苦慮して、バキ童スタッフを説得し、ぐんぴぃはフィリピン編を敢行します。


結果から言うと、めちゃくちゃ面白い動画が撮れました。動画チェックでゲハゲハと声を出して笑ってしまう。こんなことは滅多になくて、チャンネルの中でもトップレベルに笑えるし、興味深い動画群になっています。コメントもかなり多いし好感触です。

ただし、マジで再生数は伸びてません。旅シリーズは一発目が一番大事だと思って、心血を注いで編集したつもりです。しかし直近でダントツで再生数が低い。笑っちゃった。呆れて笑った。当たり前っちゃ当たり前で。これまでの動画とも毛色が全く違うし。バキ童チャンネルをかなり熱心に見てる人しか知らないレンタルぶさいくを救いに行く旅が、受け入れられるわけがありません。劇的に面白いものを作れば少しはマシになるかと思いましたけど、やはりYouTubeは手厳しい。

計算していませんが、赤字です。フィリピンの渡航費、宿泊費、食事代、遊び代(カジノ除く)は全てチャンネルが持ちました。経費=スタッフの賃金に直結する収支体系なので、自腹もかなり切っています。
編集も至難を極めました。ガラクタみてえな動画素材が膨大にあります。ナイトプールなんて、ほとんどの時間を水中でセックスの真似事をやっていた。7人が後ろに連結して水中で腰を振る所作をする。ムカデ人間セックス、などと言いながらフィリピンの現場では笑っていた。こういう素材が大多数を占めています。

元々キモシェアハウスが好きで好きでしょうがない編集者が、全ての動画をみて繋ぎ合わせてくれました。僕だけだったら絶対に完遂できない莫大な情報量、作業量。サムネや動画編集も格段に高いレベルが要求される。編集コストは多い。つまり、大赤字。笑っちゃう。
一応、全く回らない可能性も想定していました。だからフィリピンシリーズの間に、ところどころ通常回の企画動画も保険で上がります。コピペ音読とか。危なかった。


結論として、フィリピンシリーズは比較的に見られてない。でもそれでいいのだ、と思っています。
最近のバキ童チャンネルは「自分たちが面白がれるもの」ではなく「ウケるもの」ばかりやっていました。登録者が爆増していることに怯んで、視聴者に確実に面白がってもらえそうなことを動画にしていました。そうは見えないヒドい企画ばかりだけど、ウケると思ってやっています。直近10本投稿するとして、やりたい動画が2〜3本、ウケる動画が7,8本、という塩梅。事実として再生数は伸びてましたが、ちょっと窮屈になっていたのです。


「ウケるもの」というのは色々な要素があると思いますが、その内の一つとして「内輪」をなるだけ省いています。どの動画から見始めても分かるような題材を選んだり、気を配っているつもりです。伊集院光さんが必ず「構成の渡辺くんが」と言ってたように。チャンネル登録した人より、まだ登録していない未知の視聴者に向けて作り続けています。僕が内輪を盛り上げるのが苦手なんですよね。

そんな中フィリピン編は、思いっきり「内輪」です。知らないメンバーたちが知らない話をしてる。説明しても追いつかない。気軽に見れる感じでもないから回らない。でもれっきとした「自分たちが面白いと思うもの」でした。
再生数は少ないかもしれないけど、高評価率は普段の動画よりかなり高いです。多くの人が見てるわけではないが、チャンネルを熱心に見た人は満足している。コア層っぽい刺さり方。それができたなら良かったです。そもそも、レンタルぶさいくを迎えにいく身内すぎる動画が20万回も再生されてるだけで僕は隔世の念を覚えるし、感慨深いです。


思い返せばフィリピン旅は、僕のワガママでした。
最近気づいたことですが、僕はキモシェアハウスでYouTubeをやれなかったのが心残りだったんだなぁ、と。2019年末に住み始めた時、このメンバーで動画を撮ればどんなに面白いものができるだろう、とワクワクしていました。結局僕を含めみんな怠惰だし、秘密主義だったし、何よりライブやテレビに出れたらそれで良かったから、うまくいきませんでした。しょうがなく僕だけ個人で取り組んで今に至ります。信じられないけど、登録者100万人に年内に届くんじゃないかと思えるところまで来ています。

木田さんが最近のnoteで「キモシェアでYouTubeをやらなくて良かった」と書いてました。僕も今では本当にそう思います。
だからこそフィリピン編は「もしもキモシェアハウスでYouTubeをやっていたら」というもしもシリーズを強引に叶えた、ぐんぴぃ最大のワガママなのだ!
面白い動画になったろ!と鼻高々です。毎日投稿、乞うご期待であります。


追記:なんだかんだ再生数も上がってきました。ありがたいねえ。


やっぱり、なんでこれ送ったんだ

身に覚えのない慰謝料にあてます。