gunsei

人生の大半をカメラマンとして生活をしている/写真を撮るのが大好き/本を読むのも大好き/…

gunsei

人生の大半をカメラマンとして生活をしている/写真を撮るのが大好き/本を読むのも大好き/文章を書いてみたい/noteを始める/人生初書きものに挑戦中/noteの方向性が見えていない/そもそも方向音痴

最近の記事

素人カメラマンだった僕が、就職したらいきなり一人で、プロとして撮影をさせられて右往左往する話

僕が初めて就職したのは、DPE店だった。 フィルムの現像と、写真のプリントを行うお店だった。 面接時に、写真撮影の知識があることをアピールした結果、 撮影スタジオ付きのお店に、配属された。 証明写真用の撮影セットがあるところは珍しくなかったが、 ここには全身撮影用の背景と、中版カメラが用意されていた。 写真館並の設備が整っていた。 履歴書や免許書用の証明写真撮影だけでなく、 七五三やお宮詣り、家族写真や成人式の撮影まで行うお店だった。 問題はそれを任されたのが、僕だった

    • 旅先の東北で、キセルがばれ、真冬の見知らぬ駅で降ろされる話。後編

      とりあえずは車掌から逃れられた。 しかし、まだ出発したばかりだ。 福島まではまだ15駅ほどある、時間も2時間近くかかる。 絶望感に包まれた。 それからは眼をあけることもできず、 車両の連結ドアが開く気配だけを探りつづける。 山形を出発して1駅目、列車が発車し、 しばらくすると連結ドアの開く気配がする。 車掌だ、真っ直ぐにこちらに歩いてくる。 大きな荷物を持った、いかにも旅行者の若者、 絶対に切符を確認しないといけない。 当たり前だろう。 渾身の寝たふりを続ける僕。 車掌の

      • 旅先の東北で、キセルがばれ、真冬の見知らぬ駅で降ろされる話。前編

        昔むかしのお話し。 大阪在住の僕が、旅先の東北で、キセルがばれ、真冬の見知らぬ駅で降ろされる話。 その頃ぼくは21歳だったと思う。 今から20年以上前だ。 パチンコと競馬とスーパーファミコンが生活の全てで、 今この瞬間のことしか考えていない、虫のような存在だった。 そんな僕にも友達がいた。 東北は山形に住んでいる。 中学生時代からのつきあいで、人間としての堕落具合が同じだった。 写真撮影旅行の名目のもと、はるばる山形にまで、会いに行くことにした。 全くの無計画で、その日

        • はじめまして、書くひとデビューの本読みカメラマンです

          大阪でフリーカメラマンをやっています。 写真館で10年ほど働いたあと、独立しました。 本読みなんで書く事も好きなんです。 これから、いろいろnoteに綴っていくつもりです。 プロフィール代わりに話すのは、 本の凄さと、写真の素晴らしさを混ぜ合わせると、 何故か私がまともな人間になれたよって話です。 もともと私は、本ばっかり読んでる頭でっかち君でした。 幼い頃から本と共に育った子供でした。 難しい本ばかり読んで、その冊数を誇るようなことをしてました。 そうすると頭でっか

        素人カメラマンだった僕が、就職したらいきなり一人で、プロとして撮影をさせられて右往左往する話

        • 旅先の東北で、キセルがばれ、真冬の見知らぬ駅で降ろされる話。後編

        • 旅先の東北で、キセルがばれ、真冬の見知らぬ駅で降ろされる話。前編

        • はじめまして、書くひとデビューの本読みカメラマンです

          行動力のあるバカが無駄に動き回ってカメラマンを目指す話 その2

          前回のその1では、 「ふと」とか「なんとなく」とか、「軽率にも」か「無思慮に」 カメラマンを目指すことになった「バカ」だが、今回は斬新な発想で事態をより一層悪化させる。 今回も挿入されている写真は当時のものだ。 身もだえしてしまうほど、おぞましい写真ばかりだが、 自戒の意味もこめて、ここに公開しておく。 4.経験値も稼いでいないのに、謎のレベルアップ それからの「バカ」の思いつきの件だが、 なんと、あり得ない展開として、カメラマンの仕事を探し始める。 本当に凄い発想だ。

          行動力のあるバカが無駄に動き回ってカメラマンを目指す話 その2

          行動力のあるバカが無駄に動き回ってカメラマンを目指す話 その1

          「活動的な馬鹿ほど恐ろしい者はいない」とゲーテは言ったらしい。 ネットのライフハックなどでは、災厄扱いされている存在、 自分は行動力だけがある、生まれつきの「バカ」だった。 「バカ」が無駄に動き回っていると、カメラマンになってしまった話だ。 このnote内に表示されている写真は当時、実際に撮影したものだ。 この写真を、他人に見られるのは、かなりの屈辱だが、 より、この「バカ」の下手さが皆さまに伝わるだろう。 1.始まりは「軽率」に 今から20年以上も前の時代。 僕は21歳

          行動力のあるバカが無駄に動き回ってカメラマンを目指す話 その1

          バイトの面接中に乱入してきたおっさんと飲みに行く話

          僕が若い頃の話で、平成初期の時代。 昭和の名残りがまだあって、街には得体の知れないおっさんが跋扈していた。 そんなおっさんの一人に遭遇した話。 定職にもつかず、パチンコで生計を立てるのに失敗しまくっていた僕。 目先の金にも困りだし、 見つけたアルバイトは警備員。日当12000円で5日間。 悪くない。 早速、その日のうちに面接してもらえることになり、 電車で大阪市内の面接先へ向かった。 駅に到着して、住所を頼りに探し始める。 見つけた事務所は壊れかけのボロアパート。 築

          バイトの面接中に乱入してきたおっさんと飲みに行く話