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"原因は自分ではないのに、対処は自分がしなければいけない"という葛藤ってしたことある?


■この世、「自分」が原因じゃないこといっぱい


世に苦しみは星の数ほどあるけれど、
全員が全員、自分の失敗が原因で苦しんでいるわけではない。

自分に責任がない瑕疵について苦しめられている人はいっぱいいます。

例えば知らない人の車に轢かれて骨折したとかもそうでしょうし、自分ではどうしようもない生まれ持った容姿についていじられるとかもそうです。
また他人にいじめられてうつ病を患ったとか虐待されて認知機能が下がったも該当します。

いずれも原因は「自分」ではありません。
どうしようもなかったはずです。

どうしようもなかったはずですが、


対処をするのは「自分」です。


例えば骨折、お金は保険で降りると思うが、時間というコストをかけてリハビリするのは「自分」です

例えば容姿、おしゃれを覚えたりする時間や必要なら整形したりする費用を捻出するのは「自分」です

例えばうつ病、時間とお金と人生をかけて治療するのは「自分」です

例えば虐待、認知機能が下がって単純作業がやっとな人生を送るのは「自分」です


原因は「」じゃないのに、
結果は「」に来て、
その対処にコストをかけるのも「」なの。

やるせない。


はっきり言ってしまうとそれが現実なのですが、
でもこれをすんなり認めるのは葛藤があるのが人ってものです。


だって自分のせいじゃないもん!


骨折させたヤツは他人事みたいにヘラヘラしてるし、
容姿いじってきたやつは遺伝子に恵まれているし、
いじめてきたやつは他のところで活躍してるし、
親は自分が悪いなんて認めないし、


なんで自分だけがコストをかけないといけないの!


周りを見るととても楽しそう。
自分を高めようと自分にコストをかける人なんかもいます。
元々プラスだった自分にもっとプラスを足そうと頑張っている。

片や「自分」は他人から押し付けられたマイナスを、
「自分」の時間とお金でゼロに近づけさせなければいけない。

そしてそれって褒められにくいんです。
4を6にする努力は目立っても、-4を0にする努力は目立たない。
当たり前」になっただけだから。
本人だってそう思って自分を褒めないケースも多い。

やるせない。


こういう葛藤したことありますか?─ある方へ。


その葛藤にまだ苦しんでいるのなら。


葛藤の解消には時間がかかります。
瑕疵が重ければ重いほど、原因への怒りでいっぱいになって対処どころじゃなくなるのは人間の普通の心の動きです。
また対処することに踏み切ったとしても"悔しさでいっぱいになりながら"になるのは仕方がないのです。
そりゃ恨むし嫌だよ。当然です。


葛藤を乗り越えたのなら。


よく頑張りましたね。こういうのって「人のせいにして~」って思われるのが嫌で相談しにくいよね。
私はその尊さがわかるので褒めます。本当にえらい。
ハーゲンダッツとか自分に買ってあげてもいいぐらいえらい。


こういう葛藤したことありますか?─ない方へ。


おめでとう。結構よい人生です。幸運の持ち主だと自信を持ってください。



でも、もしそんな状態になってしまった時のために対処法を書いておきます。そして葛藤にまだ苦しんでいるあなたにも。



ショッキングな出来事の適応段階について



人は大きなストレスの伴う出来事を


1.否認
2.怒り
3.取引
4.自己否定
5受け入れ

の順で受け入ます。

1.否認

認めない、信じないという段階です。
「本当に私の身に起こったことなのか」
「自分のせいじゃない」のような思考が起こります。

2.怒り

原因になった人間だったり、自分だったり、関係ない人だったり、なんなら神様にすら怒りが湧いてくる段階です。
「俺が何をしたっていうんだ」
「こんなに苦しんでるのにあいつら楽しそうでずるい」
「こんなことしてる場合じゃないのに、なんで」

3.取引

説明が難しいのですが我慢、善行との取引行為を始めます。
神頼みなどの行動も見られます。
この時期が最もスピリチュアルなものにハマりやすくなるので注意しましょう。
「好きなものを我慢する」
「厄払いやお布施をする」
「良い習慣をつけてみる」
など、とにかく今悩んでいることと関係ないことで我慢したり善行したりすることで自分を納得させようとします。(同時に逃避している)
「こんなに我慢or善行してるんだから良い方に向かうに違いない」と思い込みたい思考です。

4.自己否定

上記の通り「取引」は今の悩みとは関係ないので一向に改善しません。
すると段々自分が嫌になってきます。
「私はダメな人間だ」
「誰も私を認めない」
「もう普通の生活を送れない」
こんな誤った確信を持ってしまい絶望してしまいます。

5.受け入れ

そして時間が経つと
「私は乗り越えて頑張れる」
「応援してくれる人もいる」
「意外とこんな人いる」
という思考に変わっていきます。


「順で受け入れます。」なんて書いていますが、時には前の段階に戻ったりします。色々あるんです、人生。

これ何を伝えたいかというと、受け入れるまでに負の感情を通るのは正しいということ。なんせ五段階のうちの3段階が負です。

それと「取引」の段階において逃避するのもしょうがないということ。
なんか変な自然療法にお金かけてしまっても、無理な善行で人間関係壊したとしても。
それが人の自然な心の動きなのです。
そうするしかない精神状態だったのです。

自分を許してあげましょう。


突然、話は変わるけども


と、こんな感じに「あなたの考え方次第だよ。」と終わる文章がこの世にたくさんあふれています。
なんならお医者さんの書いた「悩むあなたに」みたいな専門書も思考変えなよENDが多い。
私は当事者としてちょっとこういう言葉が嫌い。

確かに思考を変えるのは本当に効果があります。
でも「考え方を変える」のだって精神力が、要る。
変えようと意識をする必要があります。
ただでさえ悩んでいる人は「悩み」に精神力を持っていかれてるのに、
意識を変える余裕なんてそうそうない。

だから悩みが深い人ほど思考を変えた方がいいのに、
あんまり悩んでない時しか考え方を変えられないというパラドックスがある。

現実に即してないのです。

"悩み"への最適解実際に実行可能な対処に隔たりがある。

だから私が行った"学術的な根拠のない経験から"の対処法を近日執筆予定です。

こうご期待。


2019.10.15 ぐら


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