グレゴリオ河野

初めまして。グレゴリオ河野です。 まったりと音楽や物書きを楽しんでます。 日々の出来事…

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初めまして。グレゴリオ河野です。 まったりと音楽や物書きを楽しんでます。 日々の出来事や大好きな怪談、お笑いなど、のんびり綴りたいと思います。よろしくお願いします!

最近の記事

バイキンマンの話

僕はバイキンマンが好きだ。 かれこれ10年以上、 僕はバイキンマン好きを公言している。 それはキャラクター設定云々じゃなく、 バイキンマンの人間らしさが好きなのである。 ご存知の通り、バイキンマンは悪役だ。 1話完結型の子ども向けアニメにおける分かりやすい悪役であり、それも一つのバイキンマンの魅力である。 分かりやすいが故に、子どもにとっては、 おそらく初めて遭遇する悪役ではないだろうか。 しかし、大人になった今、僕はバイキンマンから、本当の意味での人間らしさ、醜

    • 関西弾き語り時代の話

      大学を卒業し、当時活動していたバンドを解散した2008年、社会に出てからもソロで弾き語りをしていた。 そんなに頻繁では無かったが、ライブハウスを中心に活動。 バンドメンバーがいる心強さが無くなった代わりに自由度は増した。 2回、3回とライブをこなして行くうちにとある男子高校生と知り合った。 メガネをかけた真面目な男の子だった。 最初は軽くお辞儀を交わす程度だったが、ライブハウスで顔を合わす度に少しずつ言葉を交わすようになった。 僕『お、こんばんは!』 男の子『あ

      • 不思議な夢の話-其の弍-

        社会福祉士国家試験の数日前、僕は不思議な夢を見た。 試験会場である早稲田大学の門で僕はドキドキしている。 すぐ隣には弟がいる。 「いや緊張し過ぎやかい(笑)」 夢の中で弟はそう言って兄をからかう。 夢の中の僕は受験票を握り、何かを待っていた。 すると、 「お兄ちゃーん」 妹の声がする。 向こうの方から妹と、凄く妹に似た紙袋を持った女の子が2人歩いてくる。 2人は僕と弟の側まで来ると、その紙袋を僕に渡してきた。 中にはカレーパンが入っていた。 「頑張れ!お兄

        • 大阪ポテチ爆発事件の話

          大学時代。21歳の夏。 大阪に住んでいた僕は、地元九州への里帰りが間近に迫り、関西限定のお好み焼き味のポテトチップスをお土産にしようと考え、数日前にお土産ショップで買い物を済ませた。 何故か分からないが、お好み焼き味のポテトチップスを家族に食べて欲しくなったのである。 帰省する日、伊丹空港。 荷物自体、そんなに多くなかったので僕はお土産などを入れていた荷物も機内に持ち込んだ。 そしてアナウンス通りに座席上のスペースに収納した。 飛行機は予定通りに離陸。 ぐんぐん

        バイキンマンの話

          悲劇を喜劇にしたくなった話

          かねてより、怪談好きを公言している僕であるが、怪談きっかけで相反するものを好きになる出来事がある。 それは怪談好きの延長でとあるホラー映画を見たことがきっかけとなった。 『呪怨』 この映画を知っている方は大勢いるだろう。 その『呪怨』の番外編にあたる、『呪怨-白い老女-』を知っている方はどれくらいいるだろうか。 この映画をきっかけに僕はある役者を知る事になる。 ムロツヨシ 映画では片っ端から家族を殺害する狂った役で、この印象があまりにも強く、エンドロールでムロツヨシ

          悲劇を喜劇にしたくなった話

          不思議なモテ期の話

          誰にでもモテ期は来るという。 それに気付くか気付かないかには個人差があるらしいが、誰にでもモテ期は平等に訪れる。 自分の場合を考えてみる。 大阪の大学に通っていた19歳の頃。 コンビニでバイトをしていた時にお客さんの女の子に連絡先を聞かれた。 後にも先にも女の子の方から直接連絡先を聞かれたのは初めてで、おそらく、僕の場合はこれがいわゆるモテ期だったのではないかと思う。 その女の子はコンビニ近くの焼肉屋でバイトをしている2つ年上の人だった。 普通に嬉しかったので連

          不思議なモテ期の話

          メタリカと鈴木あみの話

          これは、短い話である。 昔、僕の部屋にたまたま同時に置いてあったメタリカのCDと鈴木あみのCDを見た友達に『何、お前の音楽の趣味、気持ち悪っ!!』って言われた事がある。 なんで?と思った。 当時の僕はメタリカも鈴木あみも同じくらい聞いたし、好きだった。 好きになる音楽にジャンルもヘッタクレもないんだよ!と内心疑問と憤りを感じた。 ジャンル云々じゃ無く、どんな音楽でも自分が好きになった音楽は好きなんだよなぁ。 例えばニルヴァーナのCDを買った時に、ジャニーズを勧めて

          メタリカと鈴木あみの話

          不思議な夢の話-其の壱-

          以前書いたチョコレートの話に登場した祖母が亡くなった後、今でも忘れられない不思議な夢を見た。 その夢を見たのは祖母の四十九日の晩。 法事を終えた僕ら家族は、四十九日で法事も一区切りついたねと、早めの夕食を取った。 祖母の生前の話をしながら談笑し、少しずつだが祖母がいない日常に慣れつつあった。 父や母は疲れもあったのかいつもより早く就寝。 僕は1人で晩酌をしながら、祖母が小さい僕を抱く写真をぼんやりと眺めていた。 おばあちゃんっ子だった僕にとって、祖母の死はやっぱり寂

          不思議な夢の話-其の壱-

          チョコレートの話

          バレンタインが来週に迫ってきている事もあり、コンビニやスーパーではチョコレートの特設コーナーが至るところで展開されている。 僕はモテないのでバレンタインとは無縁の人生であるが、普通にチョコレートは好きである。赤い箱のガーナミルクチョコレートを好んでる食べている。 そんなガーナミルクチョコレートを見ると、僕はいつも数年前に亡くなったばあちゃんがしてくれた話を思い出す。 僕のばあちゃんは戦争を経験している世代。 ばあちゃんがまだ小学生の頃、ある時期を境に大好きな兄がぱった

          チョコレートの話

          中身の話

          大学時代、僕は卒業するまでの4年間、同じコンビニでアルバイトをしていた。 バンド活動や急な講義の変更とかそんな事にも融通をきかせてくれる、本当にありがたいバイト先だった。 僕の勤務は主に夜勤。 深夜のコンビニには、若者も多いが、色々と訳のある大人の方々も多い。 今日はそんな方々の中で1番印象に残っている、空き缶回収を生業としているおっちゃんの話をしたいと思う。 毎日、夜10時半、朝方4時過ぎに必ず店に来る。 夜に朝バナナともなかを1つ買う。朝方は栄養ドリンク。 次

          自分を見失う話

          色々な事がある現代の世の中で、自分を見失う事がある。例えばそれは、こんな話。 大学時代、中々友達が出来ず、もちろん女の子と話す事なんて出来ず、それでもなんとか大学生活を送っているうちにようやく友達も出来、緊張はするが話が出来る女の子とも知り合った。 元々音楽が好きでドラムをしていた僕は、同じくバンドを組み、ライブハウスなどで活動していたその女の子と音楽の話をするようになった。 ある日、その女の子がこんな事を言う。 女の子『私、 NIRVANAが好きなんよね〜』 僕『

          自分を見失う話