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音楽トリビア🎵秋なのに「夏は来ぬ」&NHKさん、ちゃんとして😓

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「おい、なんだか変な匂いがするぞ?」
「ああ、ま~たお隣のマイトリさんがサンマを焦がしたのよ」

本当は
ドラクロワ/ Rebecca and the Wounded Ivanhoe

秋を通り越して冬がきたような寒さでございますが、
夏夏夏夏ココナッツ的な、
季節外れの「音楽トリビア」をお届けいたします🎵

雪のライン

確かあれは今年の6月か7月のこと。
テレビから、文部省唱歌「夏は来ぬ」が聴こえてきた。
見るとNHKの子ども向け番組で、なんだかポップなお兄さんが、ピアノで弾き語りをしていた。
文部省唱歌が教科書から無くなっていく時代、子どもに唱歌を聴かせるとはいいことだと思い、見ていた。

すると!
このお兄さん、一番の歌詞、「卯の花の匂う垣根に」の「匂う」を、
「匂」(ni・o・u)と歌った。
私は耳を疑いました😓😓

え? なんでいけないの?と思った方もいらっしゃると思います。
「匂う」は「におう」(ni・o・u)でいいのですが、
この歌は明治29年の唱歌、文語の歌詞であり、
「匂う」は「におぉ・におお」(ni・o・o)と歌います。

でも、弘法も筆の誤り、河童の川流れ、マイトリの知ったかぶりともいうではないかいや、そんな諺しらんゎ
もしかすると私の勘違いかもしれないので、YouTubeで何曲か「夏は来ぬ」を聴いてみた。

どれも「に・お・お」と歌っている。
ちゃんと正しく歌っている。

NHKともあろうものが、しかも子ども対象の番組で、若い母親も観ているのに、正確ではない、つまり間違った歌い方をしているものを放映したのだ。
(NHKとはっきり言ったけど、いいのかな😂)

受信料、返してほしいと切実に願う😂

♪ライン

『夏は来ぬ』は、
佐佐木信綱=作詞、小山作之助=作曲の日本の唱歌。
1896年(明治29年)5月、『新編教育唱歌集(第五集)』にて発表。
2007年に日本の歌百選に選出されている。

卯の花(食べ物のおからのことではなく、ウツギの花)、ホトトギス、
五月雨、田植えの早乙女、橘、蛍、楝(おうち)、水鶏(くいな)といった、初夏を彩る風物を歌い込んでいる。

「夏は来ぬ」は文語で、「来」(き)はカ行変格活用動詞「来」(く)の連用形、「ぬ」は完了の助動詞「ぬ」の終止形で、全体では「夏が来た」という意味になる。

            夏は来ぬ (著作権消滅)

卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

さみだれの そそぐ山田に
早乙女が(※原曲は「賤の女(しずのめ)が」) 裳裾(もすそ)ぬらして
玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ

橘の 薫るのきばの
窓近く 蛍飛びかい
おこたり諌むる 夏は来ぬ

楝(おうち)ちる 川べの宿の
門(かど)遠く 水鶏(くいな)声して
夕月すずしき 夏は来ぬ

五月(さつき)やみ 蛍飛びかい
水鶏(くいな)鳴き 卯の花咲きて
早苗植えわたす 夏は来ぬ

夏は来ぬ

手持ちの楽譜を載せます。
「におう」の下、赤の二重線を引いた所をご覧ください。
「おう」の下に、歌詞スラー線が付いているのがわかりますか?

これは「におう」でなく、「おう」は「おー(おお)」と発音しますよ、という意味の線です。

唱歌を学校で習い、歌える年代の方は、この部分をわざわざ「におう」と歌う人はいないと思います。
自然に身についているはずだと。

仮にも全国的に放映する以上、予めチェックが入らなかったのか、放映後クレームがあったか、まったくわかりませんが、なんとも杜撰なテレビ局だと思います😂

NHKさん、あれを聴いた子どもたちが、「卯の花のにおう垣根に~」って覚えちゃったらどうするんですか~??

え?
なんか匂うって?
あ~~~、サンマ焼いてたの、忘れてました~~~🙋🐟

ありがとう4s-