安達さんプロデュース、哲演出の「フクロウガスム」観劇
GEKI地下リバティーにて
「フクロウガスム」観劇させて頂きました。
以下、ネタバレもあるかも。気をつけて書くけど。
6?7?年前の初演もこの劇場でした。
そんなことも思い出したなあ。
演出の哲と同じ劇団をやっていて僕は26歳とかだったかな。
あの頃から幾度と上演されてきたフクロウガスム
今では、僕が演出を手がけたフクロウより、他の演出家が手掛けたフクロウの回数の方が多くなりました。
もうどこか、離れて暮らす子供用な、上京したっきり実家に全く顔を見せなくなった息子のような、そんな感覚の作品。どんな感覚?
だけど、顔を見せてくれる時は、必ず大切なものを再確認させてくれるし
その演出家しか引き出せないフクロウの新しい顔を観れる。
今回も、僕が演出したら見ることができなかった、知らなかった顔を見ることができました。
木戸ちゃんの樹洞、木戸ちゃんの瞳が綺麗だから、最後のシーンは苦しくなった。木戸ちゃんっていう人間が本当に好きだから、余計、抱きしめたくなりますね。そこまでの淡々と我を出さず刑事としての役をこなしていく様も役者としてもカッコいいし、作品の加速力を支えていると思いました。
悟朗ちゃんの優しさが後半のシーンは響きますね。あれ。途中のミスリードの掛けていきかたも細かくて丁寧。シロウのキャラを出しつつ、怪しさを随所で出していくのは本の行間を読んでくれてるのが分かるから嬉しい。
子供時代のミナミに心を動かされた。魂の入ったお芝居だった。まるでそこにいるかものように、手を伸ばしたら届きそうな距離でお芝居をしているように見えた。それだけ僕がのめり込んで観ていたのでしょう。
桜ちゃん、難しい役だけど、それを難しくやろうとせず、桜ちゃんの純なところをそのまま使ってて、細かい所も表現してくれているし、いつも嘘がないお芝居をするから、息してる人間を見せてくれる。あの脱力感が心地よくて嘘のない心を見せてくれるから好きなんだよなあ桜ちゃんのお芝居。
こりゃ長くなるな。尾長、アビシ、素敵だったなあ
鈴ちゃんの二度目のウサギ役観られてよかった。
モズって関西弁だったっけ?
哲は安定の。
役者の皆さん、全員、胸を打たれるシーンがありました。
とにかく、みなさんの熱の入ったお芝居を観せて頂き、脚本を提供して良かったと思いました。フクロウも幸せだと思います。
これからも、フクロウガスムはひとりで飛び回っては、色んなところで愛を貰っていくのかもしれません。
今回のフクロウガスム、飛び込みだったけど、観に行って良かったです。
役者さんたちが、千秋楽まで素敵なお芝居ができますように。と祈りながら僕は明後日初日、下北沢スズナリの朗読劇、頑張ろう。
おやすみなさい
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